新党 (台湾)

新党（しんとう）とは

新党は、中華民国（台湾）の政党であり、泛藍連盟に属しています。主な主張として、台湾の独立に反対し、中国との統一を掲げています。かつては反共の立場も取っていましたが、中国の経済成長に伴い、党内での支持は少数派となっています。

歴史

新党は1993年、当時の李登輝総統の独立志向に反発した立法委員を中心に結成されました。国民党や無党団結連盟とともに、中国との再統一を主張する泛藍連盟に所属し、経済統合による「大中華経済圏」の構築を目指しています。特に、両岸統一には積極的な姿勢を示しています。

党主席を務める郁慕明は、中国共産党の要人とも親交があり、胡錦濤や習近平とも会談しています。2013年には、右派から左派までの統一派を結集させた「促進中華民族和平統一政治団体連合会議」を開催し、共同声明を発表しました。

2017年12月、台湾当局は、新党幹部が中国の国務院台湾事務弁公室から資金援助を受けていたとして捜査を行い、一部幹部を拘束しました。これに対し、中国当局と新党は強く反発しました。

支持基盤と現状

新党の支持基盤は、中国大陸に近い金門県や連江県、そして台北市に限られており、その他の地域では支持が低迷しています。2009年には、インターネット上で本省人を差別する発言が露見し、所属の立法委員が辞任する事件も起きました。この事件以降、台湾では台北市民を「天龍人」と呼ぶことが流行しました。

地方議会では議席を持つものの、国政選挙では、1995年から2004年までは立法院に議席を有していましたが、2008年以降は議席を獲得できていません。2024年の中華民国立法委員選挙では、得票数が4万票にとどまり、得票率は0.3％を下回る状況です。

まとめ

新党は、中国との統一を強く主張する政党であり、泛藍連盟の中でも特に積極的な姿勢を示しています。しかし、近年は国政選挙での議席を失い、支持基盤も限られている状況です。今後の動向が注目されます。

関連項目

* 台湾の[[政党一覧]]

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