新加茂町

新加茂町（しんかもちょう）

岡山県苫田郡にかつて存在した自治体の一つ。現在は岡山県津山市の一部を構成しており、具体的には津山市加茂町宇野、加茂町倉見、加茂町黒木、加茂町齋野谷、加茂町小中原、加茂町塔中、加茂町戸賀、加茂町原口の各地区に該当する。この地域は、明治時代の町村制施行時に誕生した東北条郡加茂村、およびその後の苫田郡加茂町（1942年5月26日まで）と同じ範囲であった。

後に津山市への編入を経て、旧町内の各大字には「加茂町」の地名が冠されることとなった。

地理

新加茂町の領域は、宇野、倉見、黒木、齋野谷、小中原、塔中、戸賀、原口の8つの大字によって構成されていた。町内には複数の河川が流れ、主要なものとして加茂川、倉見川、堂ヶ原川、原口川、五輪原川、庄原川が挙げられる。

沿革

地域の自治体としての歴史は、明治22年（1889年）6月1日に町村制が施行されたことに始まる。この際、東北条郡に属していた宇野村、倉見村、黒木村、齋野谷村、小中原村、塔中村、戸賀村、原口村の8村が合併し、加茂村が誕生した。村役場は小中原に置かれた。

その後、明治33年（1900年）4月1日には、東北条郡が東南条郡、西西条郡、西北条郡と統合され、苫田郡が成立し、加茂村は苫田郡に属することとなった。

大正13年（1924年）7月1日、加茂村は町制を施行し、加茂町と改称した。

昭和17年（1942年）5月27日には、この加茂町が西加茂村および東加茂村と合併し、新たな加茂町が誕生した。

しかし、昭和26年（1951年）1月1日、この新たな加茂町から旧加茂町にあたる範囲が分離独立し、「新加茂町」として改めて発足した。この時、旧西加茂村と旧東加茂村の範囲が引き続き加茂町として存続することとなった。

その後、新加茂町は後に津山市に編入され、自治体としての歴史を終えることとなった。

教育施設

町内には以下の教育施設が存在した。

加茂幼稚園
加茂保育園
加茂小学校

交通

廃止された当時は、旧町域内を通過する鉄道路線や駅は存在しなかった。高速道路や国道も同様に整備されていなかった。町内の主要な道路としては、以下の岡山県道が挙げられる。

主要地方道
岡山県道6号津山智頭八東線
岡山県道68号津山加茂線
岡山県道75号加茂奥津線
一般県道
岡山県道336号倉見斉の谷線

名所・旧跡・文化

新加茂町およびその周辺地域には、いくつかの名所や文化的な催事がある。

名所・観光スポット
黒木ダム
黒木トライアルパーク
倉見温泉
祭事
お滝まつり（トヤの夫婦滝にて、7月最終日曜日）

寺院・神社

町内には信仰の対象となる寺院や神社が存在した。

寺院
宝蔵寺
極楽寺
芙蓉寺
成興寺
神社
黒木神社
軒戸神社
倉見神社

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