新北捷運三鶯線

三鶯線の概要

三鶯線（さんおうせん）は、台湾新北市の土城区に位置する頂埔駅から、三峡区と鶯歌区を結ぶ予定の捷運路線です。全長は14.29kmで、着工は2016年で、開業は2026年頃が見込まれています。

この路線は、台湾全国平均の人口増加率を上回る三峡区と鶯歌区の交通問題を解決するために開発されました。台北周辺への所要時間の短縮と、国立台北大学周辺のアクセス向上を目的としています。三鶯線は全線が中運量の高架式捷運で建設されるため、高運量仕様の土城線と直通することはありませんが、頂埔駅の土城線や途中の鶯歌駅で台鉄縦貫線との接続が可能です。将来的には桃園捷運の計画中の緑線とも接続する構想があります。

第1期区間について

第1期区間は、頂埔駅から鶯桃福徳駅までの14.29kmで、12駅を含む計画です。2016年に工事が開始され、総事業費は約505億台湾ドル、うち中央政府が187億、新北市が318億を負担しています。この区間の計画案は中央政府によって承認され、2016年には入札も行われました。

入札の結果、日立とアンサルドSTSを中心とするグループが優先交渉権を獲得し、土木・機電工程が進められました。最初の工事は2017年に開始され、駅名もその年に決定されました。

将来の展望

将来的には、第2期区間が計画されています。これは、鳳鳴国中駅から3.7km、2駅を追加し、桃園捷運緑線へと接続することを目指しています。総事業費は122億台湾ドルで、桃園市政府がその整備を担当します。開業の目標は2027年に設定されています。

車両について

三鶯線では無人運転に対応した2両1編成の小型車両が使用されます。この車両は台北捷運環状線と同様に日立レールによって製造され、既存路線と比較しても小型です。29編成が予定されており、車体デザインはインターネット投票によって決定され、ライトブルーと白のツートンカラーが採用されることになりました。

2019年末には、板橋駅の市民広場にてスペインから輸送された実寸大のモックアップが展示されました。

駅の情報

桃園市の駅名についてはまだ未確定で、呉訳名もすべて仮称の状態です。今後正式な発表が期待されるところです。

結び

三鶯線は、地域の交通利便性を向上させる重要なインフラプロジェクトで、多くの住民や通勤者にとって価値のある交通手段となるでしょう。将来的な延伸計画も含めて、今後の進展に注目したいところです。

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