新大日

新大日

新大日（しんだいにち）は、神奈川県秦野市と清川村の境界に位置する標高1,340メートルを超える峰で、丹沢表尾根内にあります。塔ノ岳の約1300メートル東側にあり、周囲には他の山々が連なっており、自然豊かな環境が魅力です。

地名の由来

「新大日」という山名は、かつてこの地に大日如来像が奉られていたことに由来しています。具体的には、木ノ又大日にある大日如来像がここに移されたことから名付けられました。信仰の歴史を感じられるこの名は、新大日の精神的な面を象徴しています。

周辺の地理

新大日は丹沢大山国定公園の一部であり、その美しい自然環境はハイキングや自然観察に訪れる人々を惹きつけています。近隣の山々には、木ノ又大日や塔ノ岳があり、南東方面には行者岳、烏尾山、さらに三ノ塔や二ノ塔と続いています。これらの山はそれぞれ異なる魅力を持ち、多様な登山ルートが整備されています。

新大日茶屋の歴史

新大日山頂には、1961年に平塚営林署の職員であった諸星辰雄の手によって建設された「新大日茶屋」が存在していました。この山小屋は多くの登山者に利用されていましたが、1976年に諸星氏が亡くなったのち、彼の親族がその管理を引き継ぎました。残念なことに、彼らが管理を続けていた2009年頃には、健康上の理由から閉鎖され、その後は廃墟化していきました。

2022年12月から2023年1月にかけて、地域のボランティアグループがこの山小屋を解体・撤去する活動を行い、その姿は今では見られなくなりました。この取り組みは、地域の歴史を守りつつ、新たな未来を切り開く一歩となったのです。

新大日はその厳かな自然と共に、訪れる者に静けさや信仰の深さを感じせてくれる場所です。周囲の美しい山々と相まって、登山者にとって親しみやすい環境を提供しています。そのため、新大日はハイキングコースとしても非常に人気があり、多くの人々が自然とのふれあいを楽しむために訪れています。自然、信仰、歴史が交わるこの素晴らしい場所を、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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