新日本医師協会

新日本医師協会について

新日本医師協会（新医協）は、1948年に設立された日本の医療及び学術団体である。この団体は、医師だけでなく、歯科医師、保健師、薬剤師、看護師、養護教諭、臨床心理士、作業療法士、栄養士、臨床検査技師、歯科衛生士、環境衛生監視員、鍼灸師、保育士、福祉従事者等、さまざまな職種の医療、保健、福祉に従事する専門家が参加している。現在、会員数は約900人に達している。

知識の普及と研究推進

新日本医師協会は、学術団体としての活動も活発に行っており、機関紙「新医協」と学術刊行物「医学評論」を通じて、医療に関する情報を広めている。「医学評論」というジャーナルは1950年に創刊され、日本語で発行されている。発行部数は500部であり、購読には費用がかかる。

この団体は、日本学術会議協力学術研究団体にも指定されており、医療の質向上や研究の推進に寄与している。全国規模で毎年開催される研究集会や、職種間での交流イベント、専門家による講演会を企画・実施しており、医療従事者同士の連携を深める重要な場とされている。

医療と平和

新日本医師協会は、医療団体として平和を重んじる姿勢を持っており、毎年発表される平和宣言や声明では医療が果たすべき役割について言及される。加えて、HPVワクチンの予防接種に対しては慎重な姿勢を貫いており、その方針は会員内での議論を経て決定されている。

関連団体との連携

新日本医師協会は、他の医療団体とも密接に連携している。全日本民主医療機関連合会（全日本民医連）、日本医療福祉生活協同組合連合会（医療福祉生協連）、日本医療労働組合連合会（医労連）、全国保険医団体連合会（保団連）と協力し、医療団体連絡会議（医団連）を形成している。このように、協会は様々な立場の医療従事者が一緒になって医療の改善に取り組む土台を築いている。

政治的背景と活動

なお、新日本医師協会は明確に支持する政党を掲げてはいないが、日本共産党とのつながりが強いとされ、集会にはその党のメンバーが参加することもある。一方で、日本医師会とは直接の関係はないため、両者は別々の路線を歩んでいる。

まとめ

以上のように、新日本医師協会は幅広い職種の医療専門家が集まり、医療の質向上や知識の普及、平和の促進に力を入れている団体である。多様な職種の交流や研究集会を通じて、日本の医療をより良い方向に導くための活動を続けている。

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