新春!爆笑ヒットパレード

新春！爆笑ヒットパレード：日本の元日を彩るお笑いエンターテインメントの50年超の歴史

『新春！爆笑ヒットパレード』は、1968年からフジテレビ系列で毎年元日、朝から昼にかけて生放送されている、日本を代表するお笑い・演芸番組です。東西問わず多くの芸人が出演し、漫才、コント、音楽パフォーマンスなど、バラエティに富んだ内容で長年にわたり多くの視聴者を魅了してきました。

番組の変遷：時代と共に進化するエンターテインメント

当初は『初詣！爆笑ヒットパレード』として放送されていましたが、2003年には一時中断、『新春！お笑いカーニバル』としてリニューアル。その後、『爆笑ヒットパレード』として再出発し、2022年には55周年を迎えました。

番組の歴史は、日本の芸能界のトレンドを反映しています。漫才ブームが落ち着いた1980年代後半にはバラエティ色が強まり、観光バスからの生中継などを中心とした企画も展開されました。1990年代には再びスタジオでの演芸中心の構成に戻り、お笑い第四世代の台頭とともに放送時間も増加。中には12時間を超える放送回もありました。

2012年以降は、バラエティと演芸の要素を織り交ぜた構成が中心となっています。演芸用スタジオとバラエティ用スタジオを分けての二元放送や、ヘリコプターによる東京上空からのレポートなども番組の特色です。近年は男性アイドルグループの出演や楽曲披露も行われ、さらに幅広い世代の視聴者を取り込もうとする試みもみられます。

司会と恒例企画：視聴者を引き込む魅力的な演出

2009年からはナインティナインが総合司会を務めています。岡村隆史による飴まきや、爆笑問題による前年の時事ネタを絡めた漫才など、恒例となっている演出も番組の魅力の一つです。

また、番組では東京都内の各名所からの新年の風景を紹介するヘリコプター中継も長年行われてきました。かつては「人文字隊」による人文字披露も行われていましたが、2013年を最後に終了しています。

放送時間とネット局：全国へ届けるお笑い

放送時間は時代とともに変化しており、近年は7時から12時頃までが全国27局ネット、その後はさらに多くの局で放送されます。しかし、過去には放送時間の都合やローカル番組編成の関係で、一部地域では放送時間が変更されたり、一部が放送されないこともありました。

特に2017年の50周年記念では、番組史上初めてゴールデンタイムでの放送も実現。2022年の55周年記念では史上最長の9時間連続生放送を行い、番組の大きな節目を刻みました。

映像の保存とスタッフ：番組の歴史と制作体制

初期の放送（1968年～1974年）の映像は保存されておらず、フジテレビでは視聴者からの映像提供を呼びかけています。

番組の制作には多数のスタッフが関わっており、近年は『ENGEIグランドスラム』や『Cygames THE MANZAI マスターズ』などのスタッフが中心となっています。長年の歴史と多くのスタッフの努力によって支えられた『新春！爆笑ヒットパレード』は、これからも日本の元日のお笑いエンターテインメントを彩り続けることでしょう。

関連番組：お笑い番組の系譜

『新春！爆笑ヒットパレード』から派生した番組や、関連性の高い番組も多く存在します。『爆笑レッドカーペット』『爆笑ピンクカーペット』『新春 鶴瓶大新年会』『ネタパレ』『爆さまネプナイン』など、いずれも日本のお笑いシーンを代表する番組であり、『新春！爆笑ヒットパレード』の歴史とつながりを示しています。

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