新桂川橋梁 (中央本線)

新桂川橋梁（しんかつらがわきょうりょう）について

新桂川橋梁は、山梨県大月市に所在し、中央本線（中央東線）鳥沢駅と猿橋駅の間に位置する重要な鉄道橋です。この橋は、桂川（相模川）に架かるもので、中央本線の中で最も長い橋として知られています。そのため、鉄道ファンにとっては魅力的な撮影スポットとなっており、多くの訪問者がこの美しい景観を楽しんでいます。

歴史的背景

新桂川橋梁があるエリアは、開通当初から単線区間として運用されていました。以前のルートでは、桂川の北岸を大きく迂回しつつ、甲州街道（国道20号）沿いを通過しながら猿橋を経由していました。この経路は、輸送効率にとって大きな障害となっていたため、さらなる発展が求められていました。そこで、複線化工事が行われ、旧線を放棄して新たに新桂川橋梁と猿橋トンネルを経由する線路が設けられることになりました。

1968年9月20日に、梁川駅から猿橋駅までの複線化工事が完成し、新桂川橋梁も供用が開始されました。橋の鳥沢駅側には、架橋記念碑も設置されています。これにより、新線は従来の旧線と比較して大幅にスピードアップが図られ、効率的な輸送が実現されました。

橋の構造

新桂川橋梁の構造は非常にユニークで、東側は連続上路ワーレントラス式、そして西側は合成桁形式の鉄道橋です。全長は513メートルで、そのうちトラス橋部分は310.8メートルを占めています。また、地面からの高さは45.4メートルであり、桂川の幅はそれほど広くはありませんが、地形によりこの橋で迅速に渡ることが可能となっています。橋を渡った後は、西側の斜面を通じて直接猿橋トンネルに入ることができます。

諸元

この橋の詳細な諸元は次の通りです：

• - 種別: 鋼鉄道橋
• - 形式: 3径間連続上路ワーレントラス・単純合成桁
• - 橋長: 513メートル（トラス橋部分310.8メートル）
• - 幅員: 8.3メートル
• - 支間: (70メートル + 130メートル + 70メートル) + 40メートル（トラス橋部分）
• - 線数: 複線
• - 活荷重: KS 18
• - 施主: 日本国有鉄道
• - 橋桁製作: 汽車製造

まとめ

新桂川橋梁は、山梨県の風景の中でも特に重要な鉄道インフラの一つとして、多くの人々に利用されています。その美しいデザインと歴史的な背景は、訪れる人々に深い感銘を与えており、鉄道ファンにとっては欠かせないスポットです。新桂川橋梁を渡ることで、自然の美しさと鉄道の力強さを同時に感じることができるのは、まさにこの場所の魅力の一つといえるでしょう。

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