新潟県消防防災航空隊

新潟県消防防災航空隊について

新潟県消防防災航空隊は、新潟県全域を管轄し、主に消防や防災活動を行う航空隊です。運行基地として新潟空港を利用し、広大な面積に対する効果的な空中支援を提供しています。全体として12人の隊員が在籍し、救助隊員、操縦士、整備士、安全管理者などの専門家が揃っています。具体的な運行時間は8時30分から17時15分ですが、緊急時には日没前までの運行が許可されています。

機材と運用

この航空隊の主力機体は、アグスタウエストランド AW139「はくちょう」で、過去にはシコルスキー S-76Bを使用していました。AW139は、全長約16メートル、全高約4.42メートルのサイズで、最大287km/hの速度で飛行でき、航続距離は920kmに達します。最大13人が搭乗可能で、必要に応じて隊員も収容できます。機体には、ヘリカメやGPS装置、空中消火装置などが装備されており、最大で920リットルの水を搭載して消火活動を行えます。

沿革

新潟県消防防災航空隊の歴史は1993年に遡ります。この年、新潟県消防長会議で消防防災ヘリコプターの導入に関する試案が提出され、翌年には初の機体購入契約が結ばれました。そして1995年、正式にヘリコプター「はくちょう」の運航が始まりました。以来、数々の災害活動や訓練を経て、航空隊は実績を積み重ね、重要な役割を果たしています。

2000年代には、特に大きな災害での対応が際立ち、その都度他県との相互応援協定を結び、連携を強化しました。東日本大震災の際には、数名の隊員が被災地へ派遣され、救援活動を行いました。

最新の取り組み

2015年には、旧機体からAW139への機体変更が行われ、より高効率な運行が実現されました。また、航空隊の運営にあたっては、県民生活・環境部防災局が全体を統括し、危機対策課が運行管理責任を担っています。

新潟県消防防災航空隊は、地域の安全を守るために欠かせない存在であり、今後も迅速かつ的確な対応を続けていくことが期待されます。常に進化し続けるこの航空隊は、未来の災害に備え、さらなる技能向上を目指しています。

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