新潟県立西川竹園高等学校

新潟県新潟市西蒲区魲（うぐいす）に位置していた新潟県立西川竹園高等学校は、「竹園（たけその）」の愛称で地域に根ざした県立の高等学校でした。1967年（昭和42年）の開校から、約半世紀にわたり多くの生徒たちを送り出してきましたが、新潟県立巻総合高等学校との再編統合に伴い、2016年（平成28年）3月31日をもって閉校となりました。閉校後、かつての在校生や卒業生に関する各種証明書の発行手続きなどは、統合先の新潟県立巻総合高等学校が引き継いで行っています。

設置されていた学科

本校に設けられていた教育課程は、以下の二つの学科で構成されていました。

普通科：一般的な高等学校の教育内容に基づき、基礎学力向上と進路に応じた幅広い学習機会を提供していました。
生活文化科：家庭科の専門性を深め、衣食住や福祉、保育など生活に関する知識や技術を実践的に学ぶ学科でした。

学校が掲げた理念

西川竹園高等学校では、以下の校訓と教育目標を掲げ、生徒一人ひとりの成長を目指していました。

校訓：『清らかに、朗らかに、健やかに』
心身ともに健康で、明るく清らかな人間性を育むことを大切にしていました。
教育目標：
自らの意志を持ち、主体的に行動できるたくましい人間を育成すること。
個々の才能や特性を伸ばし、調和のとれた豊かな人間性を培うこと。
他者を思いやり、互いに協力し合いながら社会の発展に貢献しようとする人間を育むこと。

校歌

生徒たちの学び舎への思いを歌い上げた校歌は、作詞を山岸徳平氏、作曲を中村太郎氏が担当されました。

交通アクセス

最寄り駅はJR東日本越後線の越後曽根駅で、駅から学校までは徒歩でおよそ10分程度の距離にありました。

年間の主な学校行事

西川竹園高等学校では、学年や季節に応じた様々な学校行事が実施され、生徒たちの学園生活に彩りを添えていました。主なものを挙げると、以下のような行事がありました。

4月：新入生を迎える入学式、新たな学年の始まりを告げる1学期始業式、新入生と在校生が交流する対面式
5月：学期の中間に行われる定期考査
6月：クラス対抗などで盛り上がる体育祭、就職を希望する生徒向けの説明会、生徒個々の状況に応じた個別面談
7月：1学期の締めくくりとなる期末考査、1学期終業式
8月：夏休み明けの2学期始業式
9月：3年生を対象とした進路に関するガイダンス
10月：2学期の中間考査、3年生福祉コースの校外実習
11月：学校最大の文化イベントである爽林祭（文化祭）、2年生の修学旅行、1・3年生の校外学習
12月：2学期末の定期考査、生徒会などが企画するレクリェーション大会、2学期終業式
1月：新しい年の始まりの3学期始業式、1年生のスキー実習
3月：学年の総まとめとなる学年末考査、卒業生の門出を祝う卒業式、新年度に向けた一般入試・二次募集、そして3学期終業式を迎えて一年間の教育課程を修了しました。

多彩な部活動

運動系、文化系ともに多様な部活動が活動しており、生徒たちは学習以外の場でも個性を磨き、仲間との絆を深めていました。主な部活動は以下の通りです。

運動部

フィールドゲーム部（軟式野球、サッカー）
陸上競技部
卓球部
ソフトテニス部
ホッケー部
女子バスケットボール部
バドミントン部
バレーボール部

文化部

吹奏楽部
合唱部
軽音楽部
華道部
茶道部
箏曲部
美術部
書道部
科学部
家庭部
演劇部
自然研究同好会
漫画研究同好会
ダンス同好会

本校から巣立った人々

西川竹園高等学校からは、様々な分野で活躍する人々が巣立っています。特に、演歌歌手として知られる上杉香緒里氏が本校の出身です。

関連情報

西川竹園高等学校に関連する情報として、新潟県内の高等学校の統廃合状況を示す「新潟県高等学校の廃校一覧」、家庭科に関する専門学科を持つ高等学校をまとめた「日本の家庭に関する学科設置高等学校一覧」、そして新潟市内の小中学校・高等学校の一覧などがあります。また、閉校時の学校情報の一部は、インターネットアーカイブサービスであるウェイバックマシンに「新潟県立西川竹園高等学校」として保存されており、当時の様子を垣間見ることができます。

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