新潟県道・富山県道115号上路市振停車場線

新潟県道・富山県道115号上路市振停車場線

新潟県道・富山県道115号上路市振停車場線は、新潟県糸魚川市に位置する上路地区から富山県朝日町を経由し、再び糸魚川市の市振地区へと至る一般県道です。

概要

起点: 新潟県糸魚川市大字上路字下道663-2
終点: 新潟県糸魚川市大字市振字間の口913（えちごトキめき鉄道・あいの風とやま鉄道 市振駅前）

この県道は、新潟県の最西端に位置する上路地区と市振地区を結ぶ、新潟・富山両県にまたがる唯一の県道です。両地区は糸魚川市に属していますが、直接結ぶ車道はなく、県境を成す境川を富山県側経由で連絡しています。そのため、この県道を利用すると、境川に架かる上路橋と境橋の2ヶ所で県境を越えることになります。

富山県側においては、最東端の集落である大平地区と境地区を結ぶ唯一の車道としての役割も担っています。境橋の西詰（富山県側）では国道8号と合流し、終点の市振駅前まで重複区間となっています。

起点の山姥の里として知られる上路地区は、山姥伝説と豊かな自然が残る場所です。県道から接続する林道橋立上路線を利用すれば、大平峠を越えて橋立地区や青海地区へとアクセスできます。

かつては、北陸街道の難所であった親不知が通行不能になった際の迂回路としても利用されていました。

現況

県道の全区間はセメントまたはアスファルトで舗装されており、そのうち約59.4％は高級舗装が施されています。高級舗装の割合は、新潟県側が約1.3kmであるのに対し、富山県側は約2.7kmと全区間にわたります。

規格改良率は約77.1％で、新潟県側が約70％、富山県側が約88％です。幅員5.5m以上の規格改良済み区間は約63.1％となっています。単独区間には歩道は設置されていません。

国道8号との交差点には県道の方向を示す標識がありますが、沿道には路線番号案内標識はほとんどありません。県道番号は、沿道のデリニエーターや上路川橋の欄干に記された名板から確認できます。

歴史

1960年（昭和35年）4月23日：路線認定
1985年時点での名称：上路市振線

通過する自治体

新潟県糸魚川市
富山県下新川郡朝日町
新潟県糸魚川市

重複区間

国道8号（富山県下新川郡朝日町境・境橋西詰 - 新潟県糸魚川市市振・えちごトキめき鉄道/あいの風とやま鉄道市振駅前）

接続路線

国道8号（富山県下新川郡朝日町境・境橋西詰）
富山県道374号境宮崎線（起点交差点と近接）

道の駅

越後市振の関（新潟県糸魚川市、国道8号重複区間）

別名・通称

北陸道（境橋西詰 - 市振駅前）

主要橋梁

境橋（国道8号と重複）

周辺情報

白鳥山
山姥洞
上路山村振興センター
北陸電力 境川第二発電所
境一里塚（富山県指定史跡）
境関所跡（富山県指定史跡）
玉ノ木地区公民館
えちごトキめき鉄道・あいの風とやま鉄道 市振駅
糸魚川警察署 市振駐在所

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