新潟県道290号曽野木一日市線

新潟県道290号曽野木一日市線

新潟県道290号曽野木一日市線は、新潟市中央区から東区へと至る重要な一般県道です。この路線は、都市開発の進展とともにその姿を変えてきました。

概要

元々は新潟市江南区丸潟新田を起点としていましたが、鳥屋野潟南部地区の再開発事業、そして磐越自動車道・新潟中央インターチェンジの開設を契機に、現在のルートへと変更されました。特に新潟中央IC周辺は、鳥屋野潟公園、新潟市産業振興センター、新潟テルサ、東京学館新潟高等学校、新潟市民病院といった公共施設が集積するエリアとして、近年急速に開発が進んでいます。

清五郎周辺では、旧道区間の一部が廃止され、新潟県スポーツ公園の敷地として再整備されました。新潟中央ICから弁天線と連絡する南長潟丁字路までの区間は、全線平面交差・片側2車線の都市計画道路「鳥屋野潟公園線」として整備されています。この区間はスポーツ公園の敷地を東西に横断し、新潟スタジアム（デンカビッグスワンスタジアム）と新潟県立野球場（HARD OFF ECOスタジアム新潟）の間は盛り土構造となっており、地平部の歩道をオーバーパスしています。

スポーツ公園の角、長潟交差点から東側は、狭隘な旧道区間が続きます。この区間、長潟（宮本橋）交差点までの間は公園線が並行しており、農家と昔ながらの住宅地が混在する風景が広がります。亀田バイパスをアンダーパスし、山二ッで旧49号と交差。越後石山駅北側ではJR信越本線を踏切で越え、中野山で県道4号（赤道）と交差します。石山団地周辺の商店街を横目に、JR白新線・東新潟駅南側を通過。石山地区東部の住宅地東端で市道太平大淵線と十字路で合流した後、白新線をオーバーパスする岡山跨線橋（旧岡山新橋）北詰の丁字路から分岐し、白新線に沿って東進、大形駅北口駅前や新潟県立新潟北高等学校北側を経由して再び県道16号と交差します。中央区長潟から東区江口にかけての区間は、南側を並行する新潟市道嘉瀬蔵岡線がバイパス的な役割を果たしています。

岡山跨線橋周辺の道路構造は、以前は非常に複雑でした。かつては県道が本道であり、岡山新橋北詰から丁字路で東側へ分岐していましたが、市道太平大淵線の交通量増加や、道路の構造的な問題から慢性的な渋滞が発生していました。その後、太平大淵線の都市計画道路としての整備が進められ、跨線橋周辺の道路構造も段階的に改善。2008年頃には県道の西側区間を南側へ迂回させ、太平大淵線と十字路で交差する構造に改修。2009年には太平大淵線を南北に直行させ、県道の東側区間と跨線橋北詰で丁字路で交差する構造に改修。旧新橋を撤去し、太平大淵線を片側2車線に拡幅することで、周辺地区の交通円滑化が図られました。

路線データ

起点：新潟市中央区太右衛門新田字休明（太右衛門新田交差点、磐越自動車道・新潟中央インターチェンジ＝新潟県道16号新潟亀田内野線交点）
終点：新潟市東区柳ケ丘（中興野南交差点＝新潟県道16号新潟亀田内野線交点）

路線状況

バイパス

鳥屋野潟公園線（新潟市中央区太右衛門新田 - 同区南長潟）

通称

鳥屋野潟公園線・ビッグスワン通り（太右衛門新田交差点・新潟中央IC - 南長潟交差点）
太平大淵線（東中島交差点 - 岡山跨線橋北詰交差点）

地理

通過する自治体

新潟県
新潟市（中央区 - 東区）

交差する道路

新潟市中央区
磐越自動車道（新潟中央IC・太右衛門新田交差点）
新潟県道16号新潟亀田内野線＜女池嘉木線＞（同）
弁天線（南長潟交差点）
弁天線（長潟（宮本橋）交差点）
新潟県道5号新潟新津線＜旧49号＞（山二ッ交差点）
新潟市東区
新潟県道4号新潟港横越線＜赤道＞（中野山交差点）
新潟県道16号新潟亀田内野線（中興野南交差点）

もう一度検索