新潟県道51号新潟黒埼インター笹口線

新潟県道51号新潟黒埼インター笹口線（笹出線）について

新潟県道51号新潟黒埼インター笹口線は、新潟市西区の黒埼インターチェンジを起点とし、中央区の笹口に至る主要地方道です。一般には「笹出線」という通称で広く知られています。

概要

笹出線は、中央区南地区の出来島から笹口を結ぶ道路であり、その名称は両端の地名に由来します。新潟駅南口の主要な通りとして、沿道には様々な商店、ロードサイド店舗、マンション、住宅、さらには国の機関、県の機関、市の出先機関などが点在しています。笹越橋交差点で栗ノ木バイパスに接続し、同交差点以東は新潟市道出来島上木戸線（愛称「笹木戸線」）となり、東区牡丹山で新潟県道4号新潟港横越線（赤道）に接続します。

この道路は、1927年（昭和2年）に都市計画決定された都市計画道路「出来島上木戸線」の西側区間にあたります。

歴史

笹出線の開通当初、沿線の鳥屋野地区（現在の中央区南地区）はまだ宅地開発が本格化しておらず、周辺には水田や畑が広がっていました。しかし、1970年代から市街地化と宅地化が急速に進み、新潟駅に近い笹口・米山・堀之内では住宅開発とともに、ロードサイド型のショッピングセンターが進出し、生活の利便性が向上し、人口が急増しました。

特に、清水商事が運営するスーパーマーケット「清水フードセンター」は、最盛期には笹出線沿いに4店舗を展開していました（2008年9月末には合理化のため、堀之内のとやの店1店舗のみとなりました）。一方、中心部からやや離れた西側の近江・新和・出来島には、自動車販売店や中古車販売店が集中し、「中古車通り」とも呼ばれていました。また、かつてはトラック車体製造大手の北村製作所の本社工場が出来島にありましたが、その後本社は江南区に移転し、跡地はショッピングセンター「デッキィ401」となっています。

1980年代から1990年代にかけては、西側でも宅地開発や商業地開発が進み、急速に市街地化が進展しました。これにより、中古車販売店は徐々に減少し、代わりに飲食店が増加しました。また、東区紫竹地内で途切れていた東側区間の整備も、1980年代から市によって進められ、1991年（平成3年）には信越本線と白新線を跨ぐ中山跨線橋が完成、2001年（平成13年）には赤道までの区間が開通し、交通の利便性が大幅に向上しました。しかし、沿線の市街地化が進むにつれて笹出線の交通量は増加し、ほぼ全線が片側1車線であるため、近年では渋滞や速度低下が慢性化しています。

以前は平成大橋の区間もこの県道の一部でしたが、2008年（平成20年）4月1日に国道116号の新潟市中心部区間が変更されたことに伴い、実際の道路の長さが短縮され、現在は起点から中央区出来島（東北電力出来島変電所前）までの区間が国道116号との重複区間となっています。

ちなみに、1978年時点での路線名は「新潟庄瀬新飯田線」でした。

路線データ

起点：新潟市西区山田（黒埼インターチェンジ、国道8号・国道116号交点）
終点：新潟市中央区笹口字三ッ屋（笹越橋交差点、国道7号交点）

歴史

1993年（平成5年）5月11日：建設省により、県道新潟黒埼インター笹口線が主要地方道に指定。

路線状況

通称：笹出線（出来島一丁目交差点 - 笹越橋交差点（ - 馬越交差点））
重複区間：
国道116号、国道289号（新潟市西区山田（黒埼IC） - 同中央区出来島一丁目（出来島一交差点））
新潟県道42号新潟黒埼インター線（新潟市西区山田（黒埼IC - 平成大橋西詰交差点））
新潟県道1号新潟小須戸三条線（新潟市中央区美咲町二丁目（平成大橋東詰交差点） - 出来島一丁目（出来島一交差点））

地理

通過する自治体：新潟市（西区 - 中央区）

主な交差道路

新潟市中央区
国道116号（新潟県道1号新潟小須戸三条線重複）（出来島一丁目交差点）
新潟県道16号新潟亀田内野線（出来島交差点）
新潟県道164号白山停車場女池線 和合線（堀之内・鳥屋野十字路）
都市計画道路弁天線（新潟駅南口交差点）
* 国道7号<栗ノ木バイパス>（笹越橋交差点）

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