新町 (弘前市)

新町（あらまち）について

新町は、青森県弘前市に所在する地域で、江戸時代からその名が知られています。この地域の郵便番号は036-8364で、市内の交通の要所にもなっています。

地理

新町はL字の形をした大字で、南端の道路は茂森町や塩分町に接しています。北から東には袋町が位置し、さらに東側には鷹匠町、馬屋町、上白銀町が存在します。南は南袋町、城西、西は西大工町、駒越町、平岡町と接し、多様な町に囲まれています。

歴史

新町の歴史は長く、正保3年には町屋として町割りが行われましたが、当時は町名も定まっていませんでした。慶安2年には「荒町」という名称で、周辺の駒越町や鷹匠町へと至る道がこの町域に含まれており、商家や酒屋などが点在していました。

寛文13年には現在の名「新町」が使われ始めました。江戸時代の中頃、町屋は66軒に達し、地域は繁栄を見せていました。延宝5年には南北に伸びる江戸町が認知され、当町域は重要な交通路となっていました。これは、弘前藩が江戸へ通じる参勤交代の際に利用していたためです。

その後も、地元の川を利用した屋敷割りが行われ、町屋の数は増加していきましたが、寛政の改革などにより町の形も変わっていきました。明治4年には誓願寺門前もこの町域に組み込まれ、商業と住宅が混在する地区として現在に至ります。

沿革

江戸時代には弘前城下の一部として機能していました。明治22年以降は弘前市に所属し、1967年には周辺地域の一部が城西五丁目に編入されました。新町の名前は、かつて荒地であったことに由来しています。

世帯数と人口

2023年7月1日現在の世帯数と人口については、地域住民や生活の実態を反映した重要な指標となっています。

施設

新町にはさまざまな施設があります。教育機関として弘前市立城西小学校や弘前工業高等学校黄鷹寮があり、医療機関にはソレイユ歯科や医療法人聖誠会石沢内科胃腸科があります。また、商業施設としてはさとちょう下町店、ゲオ弘前新町店、セブン-イレブン弘前新町店があり、地域の便利さを支えています。

交通

地域へのアクセスは弘南バスによって提供されており、工業高校前や城西団地入口などの停留所があります。これにより、住民は弘前駅へのアクセスもスムーズです。

新町はその歴史と文化、交通の便の良さからも多くの人々に愛されている場所です。江戸期から続く歴史を感じながら、今も成長を続けるこの地域は、弘前市にとって重要な一画となっています。

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