新船長の航海事件日誌

『新船長の航海事件日誌』の詳細

『新船長の航海事件日誌』は、2006年7月8日にテレビ朝日系の「土曜ワイド劇場」で放送された2時間ドラマです。主演には船越英一郎が起用され、彼の演じる川上要一船長が事件の真相に迫ります。この作品は、1988年から2002年までに放送された『高橋英樹の船長シリーズ』を継承し、新たなストーリーラインが展開されました。視聴率は13.9%を記録し、一定の人気を得ました。

概要

本作のサブタイトル「超豪華客船殺人航路 金華山沖に謎の水死体 妖しい函館の女 表の顔と裏の顔」からも分かるように、物語は多くの謎に満ちています。ただし、実際の撮影は長距離路線のフェリー「きそ」で行われました。ドラマの舞台となる函館では、函館朝市や金森赤レンガ倉庫、函館市臨海研究所などの地元名所が使用され、映像に深みを与えています。これにより、視聴者には美しい函館の風景が存分に楽しめる内容になっています。

あらすじ

物語は、川上要一船長が新たに乗り込む船での出来事から始まります。彼が担当する航海中に謎の水死体が発見され、その真相を解き明かすために様々な人間関係や過去の因縁が絡み合います。海の男たちとその周辺の人々が織りなす人間模様が、事件の真相を少しずつ浮かび上がらせ、視聴者を引き寄せます。ドラマを通じて描かれるのは、ただのミステリーにとどまらず、友情や愛情の絡み合い、そして信頼関係の脆さと強さです。

キャスト

本作には、船越英一郎をはじめ、豪華なキャストが揃いました。

• - 川上要一（船長） - 船越英一郎
• - 和田蛍（三等航海士） - 木内晶子
• - 水島美知（拓次の娘） - 遊井亮子
• - 上田泰三（政治家） - 伊藤孝雄
• - 砂田省平（日露商事社長） - 本田博太郎
• - 湯川成人（事務長） - 藤田宗久
• - 井崎明生（一等航海士） - 松永博史
• - 大西健（二等航海士） - 南雲勝郎
• - 定松五郎（甲板長） - 北川勝博
• - 植木一雄（シェフ） - 瀬戸陽一朗
• - 花山隆（甲板員） - 平泉陽太
• - 太平洋フェリー所長 - 笠井一彦
• - 門永年男（要一の飲み仲間） - でんでん
• - 水島拓次（船主） - 笹野高史
• - 山村達也（用心棒） - 安藤彰則
• - 松坂邦夫（日本農水振興会所長） - 伊藤高
• - 古谷圭二（日本農水振興会職員） - 中村嘉夫
• - タンゴダンサー - 干うらら、平出由紀子
• - 寿司屋のおやじ - 菅原大吉
• - 岸川吾朗（アサの息子） - 武智健二
• - 大里隆夫（代議士秘書） - 菊池隆志
• - 北山敏哉 - サイ・ホージン
• - 岸川アサ - 草村礼子
• - 岸川清見（川上の同級生・吾朗（故人）の嫁） - 原日出子
• - 高杉英雄（川上の先輩船長） - 高橋英樹（友情出演）

スタッフ

本作品は、原作に今井泉を使用し、脚本は柴英三郎が手掛けています。音楽には坂田晃一、監督は池広一夫が担当し、制作にはテレビ朝日及び東映が関与しています。プロデューサー陣には、三輪祐見子（テレビ朝日）や池ノ上雄一、東一盛（東映）、金丸哲也（東映）、塙淳一が名を連ねています。

視聴者にとって、ドラマはただの娯楽に留まらず、航海の魅力や人間ドラマを通じて感動をもたらす作品となっています。

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