新財政研究会

新財政研究会の概要

新財政研究会（しんざいせいけんきゅうかい）は、日本の自由民主党に所属する派閥で、宏池会の分裂から生まれました。本稿ではこの派閥の成り立ちや歴史的な背景、重要な出来事などを詳しく紹介します。

沿革

堀内派時代

2000年11月、宏池会の加藤紘一会長が第2次森内閣不信任決議案に同調したことに対する反発から、宮澤喜一元首相や池田行彦、堀内光雄、丹羽雄哉らが反加藤グループを形成し、2001年1月に堀内派を結成しました。この動きは「加藤の乱」として知られています。

堀内派はその後、2001年4月に小泉純一郎候補を支援しましたが、小泉が勝利したことで、反主流派となりました。また、2003年に改造された内閣では、堀内が党総務会長に就任しましたが、党内の意見は二分され、親小泉派と反小泉派に分裂しました。

2004年には、堀内派の幹部が相次いで亡くなるなどの影響もあり、堀内自身も去っていきました。2005年には郵政国会において堀内が反対票を投じるため派閥会長を辞任し、その後は新たな会長を選出しないまま丹羽と古賀によって派閥が運営されました。

丹羽・古賀派時代

2006年に、領袖不在の状態が続くことが問題視され、丹羽と古賀が新たに共同代表として選ばれました。これにより、丹羽は小泉政権に理解を示しつつも、古賀は反小泉態度をとるなど、派内で二つのグループが形成されました。

この年の総裁選では、丹羽・古賀派が安倍を支持し、主流派に返り咲きましたが、丹羽の就任後に古賀を会長に押し上げるという内部の動きが進みました。古賀の会長就任後、報道機関の多くは派閥名を丹羽・古賀派から古賀派へと変更していきました。古賀の就任以降も、堀内が復党し名誉会長に就任するなど、派閥の構成は変化を続けました。

中宏池会構想

2008年には谷垣派との合流を目指す中宏池会構想が進行し、通常の党内運営も展開されました。5月には正式に両派の合流が実現し、古賀誠が会長に、谷垣禎一が代表世話人に就任する形となりました。しかし、その後旧谷垣派は再び分裂し、政界の情勢は変化していきました。

古賀派時代

宏池会の分裂後、再結集を目指す動きもありましたが、麻生派との対立が続いたため、当面の間は実現の見通しが立たない状況でした。合流前の2008年の組織構成は次の通りです。

役員

• - 会長: 古賀誠
• - 名誉会長: 堀内光雄
• - 常任顧問: 丹羽雄哉
• - 顧問: 木村貢
• - 会長代行: 太田誠一
• - 副会長: 柳澤伯夫、溝手顕正、金子一義、鈴木俊一
• - 事務総長: 二田孝治

議員数

• - 衆議院議員: 38名
• - 参議院議員: 6名

現在もこの派閥は、日本の政治の動向に影響を与える存在であり続けています。新財政研究会の歴史を振り返ることは、日本の政界の変遷を理解する上で重要です。

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