金子一義

金子 一義（かねこ かずよし）

金子一義は、1942年12月20日に生まれた日本の政治家であり、衆議院議員を10期にわたり務めた。岐阜県出身で、自由民主党岐阜県支部連合会の顧問を務めている。彼は、衆議院において数々の重要な役職を歴任し、特に国土交通大臣や内閣府特命担当大臣としての活動が注目される。

生い立ち

金子は東京都の都立九段高校を卒業後、慶應義塾大学経済学部に進学し、そこで経済学を学んだ。大学時代には、後に内閣府特命担当大臣となる加藤寛の指導のもとで、ソ連経済論や経済政策論を学ぶ。大学を卒業すると、日本長期信用銀行に入行し、のちに退職し父・金子一平の下で秘書としての経験を積む。1986年の衆議院選挙に自民党から出馬し初当選を果たした。

政治家としてのキャリア

金子は政治家として様々な役職を経験し、特に加藤紘一の側近としてその影響力を持っていた。2000年に発生した加藤の乱では、同調して投票を欠席した。その後、彼は宏池会から独立し、堀内派に加わり、大宏池会構想の推進を宣言した。

小泉政権期

彼の政治キャリアの中で特に重要なのは小泉政権の時期である。2003年には内閣府特命担当大臣に任命され、規制改革や産業再生を主な担当としての役割を果たしたのがその一例である。第43回衆議院選挙では当選を果たし、その後もさまざまな役職を歴任した。2005年には郵政民営化法案への反対票が影響し、公認を得られなかった藤井孝男との接戦を経て、岐阜4区で当選を果たした。

後の活動と選挙

2006年には衆議院予算委員長に就任し、2008年には国土交通大臣に就任。彼の任期中に公共事業の予算が増額されたことは高く評価されている。その後も選挙での当選を重ね、2017年の第48回衆議院議員選挙での引退を決意し、議席を長男に譲った。

政策と主張

金子は自民党金融調査会の会長として貸金業制度の見直しに尽力し、上限金利の引き下げを行った。世襲政治については「意味のある議論ではない」と述べ、世襲制限についても批判的な姿勢を取っている。また、新宗教崇教真光の行事に出席していたことも知られ、宗教的なつながりも持っている。

不祥事と批判

金子は政治家としてのキャリアの中で、いくつかの疑惑にも直面した。公共事業受託企業からの寄付を受け取っていることが報じられ、公職選挙法違反の疑いが取り沙汰された。また、国土交通大臣在任中に行った政治資金パーティーや、労働保険未加入問題も批判の対象となった。これらの問題に対しては、金子自身が一定の説明を行ったが、影響を及ぼしている。

家族

金子の父は衆議院議員や大蔵大臣、経済企画庁長官を務めた金子一平である。彼の政治活動は、家族の影響を受けつつ展開されてきた。

結論

金子一義は、日本の政治界において長いキャリアを持つ人物であり、多くの役職を歴任している。彼の活動や政策は日本の現代政治に大きな影響を与えてきた。

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