新野町 (阿南市)

新野町（あらたのちょう）

徳島県阿南市に位置する新野町は、「あらたのちょう」と読みます。市域の中央部から南西部にあたり、清らかな桑野川の源流部に広がる山間地域です。周囲を峻厳な山並みに囲まれたこの町は、緑豊かな自然景観が広がっています。2014年3月31日時点の統計によると、この地域には3,814人が居住し、1,432世帯が生活を営んでいました。郵便番号は〒779-1510が使用されています。

地理

新野町は、阿南市の中心部からやや南西寄りの山間に位置しています。地域の東側から南東にかけては同じ阿南市内の福井町と境を接し、西側は那賀郡那賀町に隣接しています。

この地域は地理的に周囲を山々に囲まれており、後世山、矢筈山、一升ヶ森といった山々がその景観を特徴づけています。地域内を流れる桑野川は、人々の生活を潤す重要な河川です。

外部との結びつきは、主に東西に走る徳島県道35号阿南相生線と、南北を結ぶ徳島県道284号山口鉦打線といった主要な県道によって確保されています。

歴史

新野町は、かつて那賀郡に属する新野町として独自の歴史を刻んでいました。しかし、1958年（昭和33年）に阿南市が誕生した際、旧那賀郡新野町は新たな阿南市の一部として編入され、現在の阿南市新野町として再出発することとなりました。

地域施設

地域住民の生活や教育、信仰を支える様々な施設が存在します。

公共施設

新野郵便局：地域の郵便業務を担っています。

教育機関

将来を担う子どもたちが学ぶための教育施設が集まっています。

徳島県立阿南光高等学校新野キャンパス
阿南市立新野中学校
阿南市立新野小学校
阿南市立新野東小学校

かつてはこの地域に、阿南市立新野西小学校や徳島県立新野高等学校も存在しましたが、時代の変遷と共にその役割を終えています。

社寺・史跡

新野町には、古くからの信仰や歴史に根ざした社寺や史跡が点在しています。

轟神社
室比賣神社
浮島神社
平等寺：四国八十八箇所霊場の第二十二番札所として、多くの巡礼者を受け入れています。
神宮寺：新四国曼荼羅霊場の第八十三番札所です。

これらの社寺は、地域の歴史や文化を伝える重要な存在です。

交通

新野町は、外部とのアクセス手段として、鉄道と道路網が整備されています。

鉄道

四国旅客鉄道（JR四国）の牟岐線が地域内を通過しており、新野駅が町の玄関口としての役割を果たしています。住民や来訪者の移動手段として利用されています。

道路

複数の県道が地域を縦断または横断しています。

徳島県道24号羽ノ浦福井線
徳島県道35号阿南相生線
徳島県道176号新野停車場線：新野駅へのアクセスを担う重要な路線です。
徳島県道284号山口鉦打線

また、将来的な交通インフラとして、地域高規格道路である阿南安芸自動車道の一部を構成する福井道路の建設計画が進んでおり、新野インターチェンジの設置が予定されていますが、現時点では未開通となっています。

新野町は、豊かな自然環境と歴史的な背景を持ち合わせながら、必要なインフラが整備された地域です。山間の立地でありながら、鉄道や道路によって外部との交流が保たれており、地域に根ざした生活と、歴史・文化遺産が共存しています。

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