新陽社

株式会社新陽社について

株式会社新陽社（SHIN-YOSHA CORPORATION）は、日本国内の鉄道駅において主に電気掲示器や発車標の設計、製造、設置工事を行う企業です。この会社は、日本電設工業の関連企業としても知られています。創業以来、独自の技術とデザインを追求し、鉄道業界での地位を確立しています。

主な製品

発車標

発車標は、新陽社の基幹製品の一つです。これまでに、字幕式、反転式、LED式といった表示素子が時代に応じて採用されてきました。特に、2002年には京王線新宿駅において、青色を含む7色のマルチカラーLEDを初めて導入しました。さらに、2004年にはJR新宿駅南口にてフルカラーLEDの使用が開始され、視認性とデザイン性の両方を向上させています。また、液晶式の発車標も手がけており、柔軟に鉄道会社のニーズに応じた製品を提供しています。

新陽社の製品は、各鉄道会社ごとに異なる外形デザインやコンテンツに対応可能で、特にATOSタイプのように、システム全体ではなく表示機単体での導入にも対応しています。これにより、同社の製品は東日本地区で大きなシェアを誇っています。

電気掲示器

かつての日本国有鉄道（国鉄）の時代には、東日本地区に設置されていた多くの電気掲示器が新陽社製であることが特徴でした。これらの掲示器は、様式や書体、ピクトグラム、大きさ、蛍光灯の配置などが厳格に規定された鉄道掲示基準に基づいて製造されました。分割民営化以降、JR各社によって新しいモデルへの交換が進められてはいますが、一部の駅では今も昔の新陽社製の電気掲示器が残っています。

事業所

新陽社は、全国に拠点を持っています。以下は、主な事業所の所在地です。

• - 本社・東京支店：東京都中央区湊1丁目7番3号 新陽社八丁堀ビル
• - 多摩境テクノセンター：東京都町田市小山ヶ丘2丁目9番地1
• - 札幌支店：北海道札幌市北区北7条西4丁目4番3号 札幌クレストビル7F
• - 仙台支店：宮城県仙台市青葉区中央4丁目9番23号 NDK仙台ビル4F
• - 名古屋支店：愛知県名古屋市中区丸の内1丁目5番28号 伊藤忠丸の内ビル9F
• - 大阪支店：大阪府大阪市淀川区三国本町2丁目1番3号 NDK大阪ビル3F

受賞歴

新陽社は、その技術力とデザイン性が認められ、いくつかの賞を受賞しています。受賞歴には、ブルネル賞、グッドデザイン賞、SDA賞が含まれます。これらの受賞は、新陽社が持つ革新的な技術とデザインの高さを証明しています。

関連項目

新陽社の製品は、発光ダイオード（LED）技術を活用しており、また、東京圏輸送管理システム（ATOS）との関連もあります。これにより、同社は現代の鉄道業界のニーズに応えるべく日々の改良を続けています。

外部リンク

公式ウェブサイトも運営しており、詳細情報が提供されています。

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