中井駅

中井駅：西武新宿線と都営大江戸線の交差する駅

中井駅は、東京都新宿区に位置する西武鉄道新宿線と都営地下鉄大江戸線の接続駅です。西武鉄道の駅は中落合一丁目、都営地下鉄の駅は上落合二丁目に所在し、妙正寺川を挟んで独立した駅舎となっています。そのため、両線間の乗換には一旦地上に出る必要があります。

歴史を刻む中井駅

中井駅の歴史は古く、西武新宿線は1927年（昭和2年）4月16日に開業しました。当初は島式ホーム1面2線のシンプルな構造でしたが、1963年（昭和38年）11月1日には相対式ホーム2面3線へと拡張され、電車の追い越しが可能となりました。その後も駅は進化を続け、1969年（昭和44年）11月16日には跨線橋が設置され、1992年（平成4年）12月1日には自動改札機が導入されました。1997年（平成9年）12月19日には都営12号線（現・大江戸線）が開業し、乗換駅となりました。2000年（平成12年）4月20日には都営12号線の路線名が「大江戸線」に変更されました。近年では、2016年（平成28年）6月5日に西武新宿線駅の改札口が地下化され、同年12月17日には南北自由通路と北口が新設されるなど、バリアフリー化も進んでいます。2007年（平成19年）3月18日からは、西武鉄道と都営地下鉄でICカード「PASMO」が利用可能となりました。

駅構造：地上と地下の融合

西武新宿線の中井駅は、相対式ホーム2面2線と、中央にホームに面しない通過線1線を有する地上駅です。この通過線は、分岐器による速度制限があるため、通過列車は速度を落として通過します。ホームの有効長は8両編成に対応していますが、一部に車椅子通行が困難な場所も存在します。改札口は地下に設置されており、エレベーターやエスカレーターも完備されています。トイレは下りホームにあります。

一方、都営大江戸線の中井駅は、島式ホーム1面2線を有する地下駅です。山手通りとその地下を通る首都高速中央環状線山手トンネルの真下に位置し、深さは約35メートル（地下4階）に及ぶ大規模な構造となっています。出入口は山手通り側と西武線側の2ヶ所あります。

利用状況：活気あふれる駅

西武新宿線の中井駅の2023年度1日平均乗降人員は26,686人で、西武鉄道全92駅中34位となっています。都営大江戸線では、2022年度の1日平均乗降人員が22,186人（乗車人員11,356人、降車人員10,830人）で、大江戸線全38駅中31位です。

駅周辺：文化と生活が交わる場所

中井駅周辺には、新宿区立林芙美子記念館、目白学園、目白大学新宿キャンパス、目白大学短期大学部、目白研心中学校・高等学校といった教育機関のほか、新宿上落合郵便局、みずほ銀行中井支店、東京信用金庫中井駅前支店などの金融機関も立地しています。また、交通の要衝である山手通りも駅近くに位置し、バス路線も充実しています。さらに、東京メトロ東西線落合駅も徒歩圏内にあり、周辺地域へのアクセスにも便利です。

アクセスと乗り換え

西武新宿線では、下落合駅と新井薬師前駅が隣接駅です。都営大江戸線では、東中野駅と落合南長崎駅が隣接駅です。西武新宿線では各駅停車のみ停車し、拝島ライナー、快速急行、通勤急行、急行、準急は通過します。

中井駅は、多くの利用者にとって重要な交通拠点として、地域社会に貢献し続けています。今後も、利便性と快適性の向上のため、更なる発展が期待されます。

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