方城温泉

方城温泉について

福岡県田川郡福智町に位置する方城温泉は、地下1500mから湧き出る豊富な湯量が自慢の温泉です。泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉で、茶褐色を帯びた湯が特徴です。源泉温度は38℃で、毎分400Lの湧出量を誇ります。

泉質と効能

方城温泉の湯は、ナトリウム分を多く含むため、神経痛、慢性消化器病、疲労回復などに効果があるとされています。その独特の泉質は、体の芯から温め、湯上がり後もポカポカ感が持続すると評判です。

温泉施設「ふじ湯の里」

方城温泉を冠する入浴施設は、「ほうじょう温泉 ふじ湯の里」のみです。「ふじ湯の里」は、2004年11月25日に開業しました。総工費は約16億4000万円で、年間20万人の利用を見込んでいました。

開業当初と経営状況

開業当初は年間39万5000人もの利用客がありましたが、2018年には21万人にまで減少しました。また、含有成分の多い泉質が設備の傷みを早め、修繕費用がかさむという問題も抱えていました。これにより、2020年3月末に経営悪化のため営業を休止しました。

リニューアルオープン

その後、福智町は公募型プロポーザル方式で指定管理者を「筑豊ラーメン山小屋」を展開するワイエスフードに決定しました。「ふじ湯の里」と隣接する特産館「ふくちの郷」を同社に無償譲渡し、2020年6月10日に「ふじ湯の里」、翌11日に「ふくちの郷」の営業が再開されました。「ふじ湯の里」内には、国内108店目となる「山小屋」が開店し、新たな魅力が加わりました。

歴史

方城温泉の歴史は、1997年2月に方城町がボーリングを実施し、源泉を開発したことから始まります。

温泉スタンドの設置

1999年5月には、方城町弁城上の原に温泉の自動販売機「温泉スタンド」が設置されました。ここでは、9時から18時までの間、100円で100Lの温泉を購入することができました。

仮設入浴施設の設置

同年12月には、町営の仮設入浴施設が完成しました。内湯は源泉風呂と加温風呂に分かれており、2000年1月末まで無料開放され、1日平均700人が訪れました。2月3日からは有料化され、大人200円、小中学生100円で利用できるようになりました。

本格施設の建設と「ふじ湯の里」開業

当初は「お城温泉」という構想もありましたが、見直しを経て現在の「ふじ湯の里」が建設されることになりました。2003年7月から建設が始まり、2004年11月に「ふじ湯の里」として開業しました。

アクセス

鉄道：平成筑豊鉄道伊田線金田駅より車で約7分

まとめ

方城温泉は、豊かな泉質と歴史を持つ温泉地です。一時休業を経験しましたが、リニューアルオープンを経て、地域の人々に愛される温泉施設として再び賑わいを取り戻しています。温泉だけでなく、食事処も併設されており、一日を通して楽しめる施設となっています。

もう一度検索