高雄捷運紅線

高雄捷運紅線（レッドライン）の詳細解説

高雄捷運紅線は、台湾南部の主要都市である高雄市を南北に縦断する重要な路線です。高雄捷運公司が運営し、高雄市の小港区にある小港駅から、高雄国際空港、主要な交通拠点である台鉄高雄駅、そして高鉄左営駅などを経て、岡山区の岡山駅までを結びます。2024年6月29日までは南岡山駅が終点でしたが、延伸工事により岡山駅まで開通しました。

概要

紅線は、高雄市内を十字に連絡する捷運（MRT）システムの南北軸を担う、大量輸送システムです。全駅にエレベーターやエスカレーターが設置され、バリアフリー対応となっています。また、公衆無線LANも利用可能で、地下区間ではホームドアが設置されています。さらに、トンネル内でも携帯電話の電波が利用できるよう中継設備も整備されています。

一方で、駅構内には売店や自動販売機は一切設置されていません。ガムや飲料を含む飲食、喫煙は禁止されており、違反者には罰金が科せられます。高雄市街中心部の美麗島駅は、開業当初は工事の遅れにより全列車が通過していましたが、2008年9月14日の橘線開通に合わせて開業しました。

路線データ

• - 運営会社: 高雄捷運公司
• - 営業距離: 29.76km
• - 軌間: 1435mm
• - 駅数: 24駅（起終点駅を含む）
• - 複線区間: 全線（直流750V・第三軌条方式）
• - 閉塞方式: ATO方式
• - 地下区間: 左営駅 - 小港駅間
• - 使用車両: モジュラー・メトロ3両編成（1両あたり長さ21.9m、幅3.1m、片側4扉、ステンレス車、シーメンス製）、ワンマン運転
• - 運行ダイヤ: 時刻表なし、各駅停車のみ。運行時間は6:00 - 23:00（深夜便は23:35に小港駅と南岡山駅を出発するものが両方向1本ずつ）。運転間隔は6 - 10分
• - 車両基地: 北機廠（岡山高醫駅付近）、南機廠（草衙駅付近）
• - 運賃: 距離別で最低20元、最高60元

歴史

• - 2001年10月24日: 着工。
• - 2007年:

- 9月10日：三多商圏以南で初回監査
- 11月30日：三多商圏以南で最終監査
- 12月7日：年末開業を断念、翌年に延期。

• - 2008年:

- 1月3日：三多商圏以北で初回監査
- 2月8日：春節期間中の4日間、三多商圏以南で無料試乗体験会を実施
- 3月3日：三多商圏以北で最終監査
- 3月9日：橋頭火車站（現：橋頭駅）～小港駅間が開業（美麗島駅は未開業）。開業から29日間全線無料運行
- 9月14日：橘線開通とともに美麗島駅開業

• - 2012年12月23日: 橋頭火車站駅から南岡山駅間が延伸開業
• - 2018年9月5日: 高雄駅が新ホームと新駅舎に移転
• - 2024年6月30日: 岡山駅延伸開業

延伸計画

紅線は、さらなる延伸計画が進行中です。既に2024年には岡山駅まで延伸しましたが、今後は以下の延伸計画があります。

• - 岡山路竹延伸線: 南部科学園区高雄園区（路竹科学園区）、路竹区域、湖内区域、茄萣区域に至る計画。岡山駅を境に南側を第1期、北側を第2期として整備が進められています。2022年1月には、岡山駅から南路竹までの延伸区間が着工しており、2027年末の完工が予定されています。第2期区間については、環境アセスメントや計画が段階的に進められています。この延伸計画には、新しい信号システムや車両の導入も含まれています。

• - 小港林園延伸線: 従来のBRTまたはLRT計画から、高運量規格に変更。全長12kmで9駅設置する延伸計画が提案されました。その後、全長11.59kmで7駅設置する計画が承認されています。

まとめ

高雄捷運紅線は、高雄市内の重要な交通インフラとして、市民生活に欠かせない存在です。バリアフリー対応や無線LANの整備など、利用者の利便性を考慮した設計がなされています。延伸計画も進行中であり、今後ますますその重要性を増していくことが期待されます。

参考情報

• - 前瞻基礎建設－岡山路竹延伸線 (繁体字中国語)

この文章は、高雄捷運紅線の詳細な情報を提供しており、歴史、路線データ、延伸計画などを網羅しています。今後の延伸情報も記載することで、読者に最新の情報を提供することを心がけました。

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