日吉浅間神社

日吉浅間神社について

日吉浅間神社は、静岡県富士市今泉に位置する神社で、全国に数多ある浅間神社の一つです。特に、富士山の裾野に位置する五つの浅間神社、いわゆる「富士下方五社（五社浅間）」の一つとして「日吉宮」の名で知られています。

祭神

主祭神は、富士山本宮浅間大社と同様に、木花咲耶姫命（このはなさくやひめのみこと）です。また、大山咋神（おおやまくいのかみ）も祀られています。さらに、八幡大神（はちまんおおかみ）、天児屋根神（あめのこやねのかみ）、経津主神（ふつぬしのかみ）、武御雷神（たけみかづちのかみ）、姫大神（ひめおおかみ）、天照皇大神（あまてらすおおみかみ）といった神々も配神として祀られています。

歴史

神社の創建は、崇神天皇5年（紀元前93年）と伝えられていますが、創建者やその後の管理に関する記録は残っていません。一方で、文保年間（1317年～1318年）に、頼尊に仕えた渡来僧の妙行によって創建されたという説もあります。もしそうであれば、五社浅間の総別当であった富士山東泉院の修験僧によって管理されていたと考えられます。

室町時代には、天文16年（1547年）に今川義元が五社別富大納言雪山に宛てた書状の中に、当社が五社浅間の一つとして記載されています。このことから、当時から地域において重要な神社であったことが伺えます。

神社はかつて、現在の吉原公園がある場所に位置していましたが、明治8年（1875年）に六所良邑によって移され、その後昭和42年（1967年）に六所静一によって現在の場所に移築されました。

境内

2,287坪の境内には、本殿、拝殿、神門などが配置されており、静かで落ち着いた雰囲気が漂います。歴史を感じさせる建造物は、訪れる人々に厳かな印象を与えます。

神徳

日吉浅間神社は、安産、子宝、火難除け、五穀豊穣、産業繁栄など、多岐にわたるご利益があるとされています。これらのご利益を求めて、地元住民だけでなく、遠方からも多くの参拝者が訪れます。

例祭

例祭は、毎年5月4日に行われます。また、10月14日には秋季大祭が執り行われ、地域の人々が集まり、盛大に祭事が催されます。

現地情報

所在地：静岡県富士市今泉8-5-1

交通アクセス：

岳南電車 吉原本町駅より徒歩約8分
東名高速道路 富士ICより自動車で約5分

日吉浅間神社は、豊かな自然に囲まれた場所にあり、歴史と信仰が深く結びついた場所として、多くの人々に親しまれています。富士市を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

もう一度検索