日向和田駅

日向和田駅

日向和田駅（ひなたわだえき）は、東京都青梅市日向和田三丁目に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）青梅線の駅です。駅番号はJC64。多摩川の支流である梅沢川を渡ってすぐの場所にあり、対岸には関東有数の梅の名所として知られる吉野梅郷が広がります。

歴史

日向和田駅は、1895年（明治28年）12月28日に青梅鉄道（後の青梅電気鉄道）が青梅駅から当駅までを開通させた際に、貨物駅として開業しました。開業当初は、現在の宮ノ平駅付近にあった和田乃神社の近くに位置していました。1898年（明治31年）3月10日には旅客営業を開始し、1914年（大正3年）4月1日に現在地に移転しました。その後、1920年（大正9年）1月1日には、当駅から二俣尾駅までの区間が開通しています。

1944年（昭和19年）4月1日、青梅電気鉄道が戦時買収私鉄指定により国有化され、運輸通信省青梅線となりました。この際、旧日向和田駅の敷地は青梅電気鉄道との契約に基づき、日向和田に返還され、町内の共有地となりました。現在、和田乃神社の境内には、この経緯を示した石碑が建てられています。

戦後の1957年（昭和32年）6月1日に貨物取り扱いが廃止され、1971年（昭和46年）2月1日には荷物扱いも廃止されました。1972年（昭和47年）8月1日には終日無人化されています。1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となりました。2002年（平成14年）2月8日にはICカード「Suica」の利用が可能となり、2003年（平成15年）4月1日には簡易委託駅に昇格しました。2008年（平成20年）1[[1月1日]]には発車メロディの使用を開始しています。

2009年（平成21年）9月には新駅舎設置工事のため、ログハウス風の駅舎の供用が停止され、2010年（平成22年）1月26日に現在の駅舎が完成しました。同年3月には青梅街道と駅舎を結ぶ階段が設置されました。2016年（平成28年）4月1日には再度終日無人化されています。

駅構造

日向和田駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅です。ホームの有効長は6両編成に対応しています。かつては木造平屋建ての駅舎が使用されていましたが、後にログハウス風の駅舎が建てられました。現在の駅舎は、2010年（平成22年）に完成したもので、男女別のトイレが改札外に、待合室が改札内にそれぞれ設けられています。

旧駅舎は、新駅舎完成後も取り壊されず、多客期の臨時改札口として使用されていましたが、現駅舎建設中に仮駅舎として使用された後、取り壊されました。青梅駅が管理する無人駅ですが、観梅シーズンには管理駅から多数の社員が臨時に派遣されます。駅舎には自動券売機が設置されており、Suicaおよび相互利用可能なICカードに対応しています。また、簡易Suica改札機も設置されています。

利用状況

2014年（平成26年）度の1日平均乗車人員は893人です。近年の利用状況は以下の通りです。

駅周辺

駅の対岸に広がる吉野梅郷は、関東有数の梅の名所として知られており、梅の開花時期には多くの観光客が訪れます。

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）

青梅線（東京アドベンチャーライン）

■各駅停車

宮ノ平駅 (JC 63) - 日向和田駅 (JC 64) - 石神前駅 (JC 65)

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