日新タクシー

日新タクシー株式会社（にっしんタクシー）は、香川県高松市に本社を置く交通事業者です。1949年10月19日に設立され、四国地方で初めて開業したタクシー会社として、70年以上にわたる歴史と実績を有しています。

同社の主たる事業は、一般向けのタクシーおよびハイヤーサービスです。これに加え、観光分野にも積極的に取り組んでおり、高松空港定額タクシーや、香川・四国の魅力を巡る多様な観光タクシーを提供しています。特に、讃岐うどん店を巡る「うどんタクシー」や、四国八十八箇所霊場を巡拝する「四国八十八箇所巡拝タクシー」は広く知られています。現代アートの島として人気の直島にも拠点を設け、2018年4月開設の直島営業所を中心に島内観光客向けのタクシーサービスを提供しています。

日新タクシーは、地域における事業基盤を強化するため、近隣の中小タクシー会社の買収を進め、事業規模を拡大してきました。例えば、2013年に買収した有限会社五番丁タクシーを2016年1月に吸収合併し、これを日新タクシー五番丁営業所として再編しました。同時期には五色台タクシーも買収しており、旧営業所跡地の一部は現在「番町タクシー乗り場」として利用されています。

本業のタクシー・ハイヤー事業に加え、1970年3月からは不動産事業も手掛けています。高松市内で貸しビルや駐車場の運営を行うことで、事業の多角化と経営の安定化を図っています。

過去には、高松市コミュニティバスの一路線である「高松西部地区乗合タクシー」の運行を受託していましたが、この路線は2016年10月1日をもって運行を休止しました。

運賃の支払い方法については、現金やクレジットカードに加え、多様なキャッシュレス決済に対応しています。PayPayをはじめとする各種QRコード決済が利用可能であり、利用者の利便性向上に努めています。

主要な営業拠点は香川県高松市および香川郡直島町に設けられています。

本社：香川県高松市香西本町36番地1
端岡営業所：香川県高松市国分寺町新居558
五番丁営業所：香川県高松市朝日町5丁目557-5
直島営業所：香川県香川郡直島町2015-1（2018年4月開設）

同社が運行する車両は、主にトヨタ自動車製を採用しています。

一般タクシー：中型車（トヨタ・コンフォートなど）
ハイヤー：トヨタ・クラウンロイヤルサルーンハイブリッド
大型ハイヤー：トヨタ・アルファード
ジャンボタクシー：トヨタ・ハイエース

車体色は標準で黒塗りですが、一部の一般タクシーやハイエースは白色です。社名表示灯は黄色地に「日新」の文字が記されています。

関連情報として、日新タクシーは過去に高松市コミュニティバスの運行を受託していた経緯があります。また、同社の古竹孝一会長は、2018年より千葉県を走るいすみ鉄道の社長も兼任しています。

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