日曜特集・新世界紀行

ニッセイワールドドキュメント 日曜特集・新世界紀行

「ニッセイワールドドキュメント 日曜特集・新世界紀行」は、1987年の4月12日から1992年の3月29日までTBS系列で放送されたドキュメンタリー番組です。この番組は、TBSと制作プロダクションとの共同制作によって生まれ、全191回にわたって放送されました。基本的に、毎週日曜日の20:00から20:54まで放送されており、日本生命がスポンサーとして名を連ね、シリーズ第1作となりました。

毎回、番組は世界の様々な地域を取材し、その地の文化、風習、伝統、自然、歴史的建造物、また現地の人々の暮らしや活動を多角的に紹介しました。番組の特徴は、映像を重視した構成で、現地の風景や人々の姿を直接観ることができ、その魅力を視聴者に伝える工夫がなされていました。

ナレーションについては、俳優や女優が週替わりで担当し、一部の回では著名な放送人である森本哲郎も出演しました。また、フリーアナウンサーの荒川強啓や当時TBSのアナウンサーであった有村かおりがナレーションを務める回もあり、視聴者に親しまれました。オープニングでは、服部克久が作曲したテーマ曲「自由の大地」が流れ、この楽曲も番組の象徴として多くの人に記憶されています。

番組は1992年3月29日をもって放送を終了しましたが、その理由には当時のTBS社長であった磯崎洋三が実施した大規模な編成改革が影響しています。同じ日に放送を終了した他の番組と連携しながら、ニッセイワールドドキュメントはその役割を終えました。ただし、終了から半年後の1992年10月からは「日曜特集・新世界紀行～アンコール～」として、一部の回が関東ローカルで再放送され、視聴者からの人気がうかがえました。また、TBSチャンネルでは『新世界紀行』というタイトルで再放送が行われており、番組の魅力は時を経ても残っていました。さらに、神奈川県横浜市にある放送ライブラリーには、39本の記録映像が保存されており、今でも視聴者がその歴史を楽しむことができるようになっています。

放送局

番組は東京放送（現在のTBSテレビ）をはじめ、全国各地の放送局で放送されました。具体的には、北海道放送、青森テレビ、岩手放送、東北放送、テレビユー福島などを含む、全国の主要な放送局で視聴可能でした。

出版物

この番組に関連して、サウンドトラックも数枚リリースされています。特に1987年5月1日には「SOUND TRACK 新世界紀行」が、また1990年10月1日には収録内容を若干変更した再発盤がリリースされました。さらに、関連書籍として「謎と不思議の旅 推理紀行ドキュメント」が1992年に発刊され、番組の内容を補完する形で視聴者の好奇心に応えました。

「ニッセイワールドドキュメント 日曜特集・新世界紀行」は、放送当時から現在に至るまで、多くの人々に感動と思い出を残し、世界を知るための架け橋としての役割を果たしてきました。

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