日曜落語 〜なみはや亭〜
『日曜落語 〜なみはや亭〜』は、朝日放送ラジオ（ABCラジオ）で1997年10月より放送されている、毎週日曜午前の演芸番組です。長年にわたり上方落語の魅力を伝え続けています。
この番組の大きな特徴は、上方落語を中心に、現在活躍する噺家や惜しくも世を去った名人の高座音源を毎週お届けすることです。通常は1席から2席の音源が放送されますが、回によっては東京の落語家が取り上げられたり、ゲストの落語家との対談だけで構成されたりすることもあります。
番組で使用される音源は多岐にわたります。主要な落語会である「上方落語をきく会」や、神戸新開地・喜楽館で開催される寄席などで収録された新しい音源に加え、朝日放送ラジオが長年保管してきた貴重な「落語ライブラリー」の音源も活用されています。このライブラリーには、昭和初期のSPレコードに記録された、歴史的な価値を持つ音源も含まれており、過去の名人の芸に触れる機会を提供しています。
落語界で大きな襲名披露や訃報があった際には、該当する噺家への特集が迅速に組まれるのも本番組の特色です。また、演目の長さが1時間にも及ぶような「大ネタ」は、音源を「前半」と「後半」に分けて2週にわたって放送するなど、番組独自の工夫で紹介しています。オープニングやエンディングを彩るお囃子には、四代目林家染語楼さんや内海英華さんといった方々が携わっています。
番組の案内役である「席亭」を務めるのは、朝日放送テレビアナウンサーの伊藤史隆氏です。伊藤氏は2023年3月末で朝日放送テレビを正社員として定年を迎えましたが、同年4月からは嘱託のシニアアナウンサーとして活動を継続しています。さらに、この時期に合わせて上方落語の定席の一つである神戸新開地・喜楽館の初代支配人にも就任しました。伊藤氏は番組内でいち早く支配人就任を報告しており、就任後も引き続き「席亭」として番組に出演し、「喜楽館からのお知らせ」を交えながら、支配人としての活動と番組を連動させています。
伊藤氏は長年スポーツアナウンサーとして、特に夏の全国高等学校野球選手権大会の中継で実況などを担当しています。そのため、毎年高校野球本大会の期間中は、番組の放送時間に開会式や試合が重なる場合、番組が休止となることがあります。しかし、近年大会期間中に「休養日」が設けられるようになったことで、日曜日が休養日に充てられた際には、通常とは異なる時間帯や拡大版といった特別編成で放送される機会も増えています。
番組開始以来、放送時間は何度か変更されてきました。例えば、2009年10月からは8時20分から、2011年4月からは9時00分からといった変更を経て、2015年11月から2021年3月までは9時00分から9時30分に放送されていました。2021年4月からは9時00分から9時45分に拡大された時期もありましたが、他の番組編成の影響で9時00分から9時30分に戻る週も見られました。2024年4月7日からは、新しい番組『竹内弘一のなにがナンでも!』が後続枠で始まることに伴い、現在の毎週日曜 朝8時30分から9時00分という時間枠での放送となっています。現在の放送枠では、スミリンケアライフの単独提供番組として放送されています。
『日曜落語 〜なみはや亭〜』では、通常の落語音源紹介に加え、様々な特別企画やイベントとの連携も行っています。年末年始には『なみはや亭 新春興行』と題した拡大版や特別編成が放送されることがあります。
若手落語家の育成と番組の活性化を目的とした企画として、「なみ1グランプリ」が2014年から開催されています。入門10年以内の若手噺家が競い合い、その模様が番組で紹介されるほか、優勝者には「上方落語をきく会」での出演機会が与えられます。
新型コロナウイルスの感染拡大により落語会の開催が困難となった2020年5月には、Zoomを活用した革新的な「リモート公開録音」を実施しました。参加者をオンラインで募り、画面越しに観客の反応を感じながら落語家が高座を務めるという、当時の状況下ならではの試みとして注目を集めました。
席亭である伊藤氏が支配人を務める神戸新開地・喜楽館との連携も深まっています。伊藤氏プロデュースによる「プロ野球応援ウィーク」のようなイベントが朝日放送ラジオの協力のもと開催され、その模様が番組でも一部放送されています。また、2023年からは神戸新開地・喜楽館と朝日放送ラジオの共催で、「神戸新開地・喜楽館AWARD」がスタートしました。これは上方落語協会に所属する中堅噺家（入門15年目から25年目）を対象としたコンクールで、リスナーが審査員となる予選会の公開収録や、決勝の模様を特別番組として生中継するなど、大規模な企画として番組の中心的なコンテンツの一つとなっています。
番組は基本的には事前に収録されていますが、2024年7月7日放送分のように、伊藤氏が体調を崩した際に朝日放送テレビアナウンサーの桂紗綾氏が「席亭代行」を務めるなど、席亭不在時も他のアナウンサーが番組をサポートしています。
過去には北陸放送（MROラジオ）でもネット放送されていた時期があります。
おはよう浪曲
ラジオわろうてい
ラジオ演芸もん
伊藤史隆のOn-site RADIO
* 伊藤史隆のラジオノオト
これらの関連番組や企画を通して、『日曜落語 〜なみはや亭〜』は上方落語の魅力を多角的に発信し続けています。
番組内容
この番組の大きな特徴は、上方落語を中心に、現在活躍する噺家や惜しくも世を去った名人の高座音源を毎週お届けすることです。通常は1席から2席の音源が放送されますが、回によっては東京の落語家が取り上げられたり、ゲストの落語家との対談だけで構成されたりすることもあります。
番組で使用される音源は多岐にわたります。主要な落語会である「上方落語をきく会」や、神戸新開地・喜楽館で開催される寄席などで収録された新しい音源に加え、朝日放送ラジオが長年保管してきた貴重な「落語ライブラリー」の音源も活用されています。このライブラリーには、昭和初期のSPレコードに記録された、歴史的な価値を持つ音源も含まれており、過去の名人の芸に触れる機会を提供しています。
落語界で大きな襲名披露や訃報があった際には、該当する噺家への特集が迅速に組まれるのも本番組の特色です。また、演目の長さが1時間にも及ぶような「大ネタ」は、音源を「前半」と「後半」に分けて2週にわたって放送するなど、番組独自の工夫で紹介しています。オープニングやエンディングを彩るお囃子には、四代目林家染語楼さんや内海英華さんといった方々が携わっています。
席亭・伊藤史隆氏
番組の案内役である「席亭」を務めるのは、朝日放送テレビアナウンサーの伊藤史隆氏です。伊藤氏は2023年3月末で朝日放送テレビを正社員として定年を迎えましたが、同年4月からは嘱託のシニアアナウンサーとして活動を継続しています。さらに、この時期に合わせて上方落語の定席の一つである神戸新開地・喜楽館の初代支配人にも就任しました。伊藤氏は番組内でいち早く支配人就任を報告しており、就任後も引き続き「席亭」として番組に出演し、「喜楽館からのお知らせ」を交えながら、支配人としての活動と番組を連動させています。
伊藤氏は長年スポーツアナウンサーとして、特に夏の全国高等学校野球選手権大会の中継で実況などを担当しています。そのため、毎年高校野球本大会の期間中は、番組の放送時間に開会式や試合が重なる場合、番組が休止となることがあります。しかし、近年大会期間中に「休養日」が設けられるようになったことで、日曜日が休養日に充てられた際には、通常とは異なる時間帯や拡大版といった特別編成で放送される機会も増えています。
放送時間の変遷と現状
番組開始以来、放送時間は何度か変更されてきました。例えば、2009年10月からは8時20分から、2011年4月からは9時00分からといった変更を経て、2015年11月から2021年3月までは9時00分から9時30分に放送されていました。2021年4月からは9時00分から9時45分に拡大された時期もありましたが、他の番組編成の影響で9時00分から9時30分に戻る週も見られました。2024年4月7日からは、新しい番組『竹内弘一のなにがナンでも!』が後続枠で始まることに伴い、現在の毎週日曜 朝8時30分から9時00分という時間枠での放送となっています。現在の放送枠では、スミリンケアライフの単独提供番組として放送されています。
特別企画と連携イベント
『日曜落語 〜なみはや亭〜』では、通常の落語音源紹介に加え、様々な特別企画やイベントとの連携も行っています。年末年始には『なみはや亭 新春興行』と題した拡大版や特別編成が放送されることがあります。
若手落語家の育成と番組の活性化を目的とした企画として、「なみ1グランプリ」が2014年から開催されています。入門10年以内の若手噺家が競い合い、その模様が番組で紹介されるほか、優勝者には「上方落語をきく会」での出演機会が与えられます。
新型コロナウイルスの感染拡大により落語会の開催が困難となった2020年5月には、Zoomを活用した革新的な「リモート公開録音」を実施しました。参加者をオンラインで募り、画面越しに観客の反応を感じながら落語家が高座を務めるという、当時の状況下ならではの試みとして注目を集めました。
席亭である伊藤氏が支配人を務める神戸新開地・喜楽館との連携も深まっています。伊藤氏プロデュースによる「プロ野球応援ウィーク」のようなイベントが朝日放送ラジオの協力のもと開催され、その模様が番組でも一部放送されています。また、2023年からは神戸新開地・喜楽館と朝日放送ラジオの共催で、「神戸新開地・喜楽館AWARD」がスタートしました。これは上方落語協会に所属する中堅噺家（入門15年目から25年目）を対象としたコンクールで、リスナーが審査員となる予選会の公開収録や、決勝の模様を特別番組として生中継するなど、大規模な企画として番組の中心的なコンテンツの一つとなっています。
番組は基本的には事前に収録されていますが、2024年7月7日放送分のように、伊藤氏が体調を崩した際に朝日放送テレビアナウンサーの桂紗綾氏が「席亭代行」を務めるなど、席亭不在時も他のアナウンサーが番組をサポートしています。
過去には北陸放送（MROラジオ）でもネット放送されていた時期があります。
関連番組
おはよう浪曲
ラジオわろうてい
ラジオ演芸もん
伊藤史隆のOn-site RADIO
* 伊藤史隆のラジオノオト
これらの関連番組や企画を通して、『日曜落語 〜なみはや亭〜』は上方落語の魅力を多角的に発信し続けています。
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