日本とモーリタニアの関係

日本とモーリタニアの関係

日本とモーリタニアは、1960年のモーリタニア独立を機に国交を樹立しました。モーリタニアは1989年に東京に大使館を開設し、日本は2009年にモーリタニアに大使館を開設しました。両国は、要人往来を通じて関係を深めており、特にアフリカ開発会議の際には首脳会談が行われています。

外交関係

モーリタニアからは、大統領や首相が来日し、日本側とは安保理改革や北朝鮮情勢について意見交換を行っています。また、モーリタニアの閣僚は漁業関係者が多く、水産分野での協力関係が深いことが伺えます。

日本からの要人往来は比較的少ないですが、2019年には外務副大臣が初めてモーリタニアを訪問しました。また、過去には大統領就任式に特派大使が派遣されています。

経済交流

貿易面では、モーリタニアは日本に対して大幅な黒字を計上しています。これは、モーリタニアが日本にタコなどの水産物を供給しているためです。日本の輸入するタコの約4割はモーリタニア産であり、日本にとって重要な供給国となっています。一方、日本からはタイヤや自動車、漁船用モーターなどが輸出されています。

モーリタニアにおけるタコ漁の普及には、JICAの専門家として派遣された中村正明氏の功績が大きいです。中村氏は、モーリタニアでの漁業指導を通じてタコ漁を発展させ、モーリタニアの経済成長に貢献しました。

日本は、モーリタニアに対して700億円を超える経済援助を実施しています。その多くは水産分野における支援で、漁港の拡張や水産物衛生検査所の建設などが行われています。その他にも、小中学校の建設や飲料水供給施設の整備、平和構築・治安維持などの分野でも支援を行っています。

文化交流

文化交流としては、2011年に日本モーリタニア友好協会が設立され、両国の交流促進に貢献しています。また、日本の昆虫学者がモーリタニアでサバクトビバッタの研究を行うなど、学術面でも繋がりがあります。

外交使節

駐モーリタニア日本大使
駐日モーリタニア大使

参考文献

モーリタニア・イスラム共和国（Islamic Republic of Mauritania）基礎データ　外務省

関連項目

駐日モーリタニア大使館
在モーリタニア日本国大使館

外部リンク

在モーリタニア日本国大使館、同 （フランス語）
* 駐日モーリタニア大使館、同 （英語）

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