日本とレソトの関係

日本とレソトの関係

日本とレソトの関係は、1966年のレソト王国独立を日本が承認したことに始まり、長年にわたり友好関係が築かれています。両国は、政治、経済、文化など、多岐にわたる分野で交流を深めてきました。この記事では、両国間の歴史、外交、交流について詳しく解説します。

歴史

国交樹立と初期の交流

1966年10月4日、イギリス領バストランドがレソト王国として独立すると、日本は直ちにこれを承認しました。同年11月には、バストランド時代から首相を務めていたレアブア・ジョナサン首相が、レソト首相として初めて日本を訪れました。この訪問は、両国間の友好関係の基礎を築く重要な出来事となりました。

1967年からは、南アフリカ共和国の在プレトリア日本国総領事館を通じて領事関係が開設されました。その後、1971年7月には日本とレソトの間で正式に外交関係が樹立し、在ザンビア日本国大使館が在レソト日本国大使館を兼轄することになりました。

皇室間の交流

1989年1月には昭和天皇が崩御し、同年2月24日に執り行われた大喪の礼には、レソトからモショエショエ2世国王、エリアス・ラマエマ軍事評議会委員、タボ・バーナード・メケツィ次期駐日大使が参列しました。さらに、1990年11月12日の明仁上皇（当時は天皇）の即位の礼には、ラマエマ軍事評議会委員が参列するなど、皇室間の交流も行われています。

その後の展開

1993年1月には、在ザンビア日本国大使館に代わり、在南アフリカ共和国日本国大使館が在レソト日本国大使館の兼轄を開始しました。

1998年5月、レソトの下院選挙でレソト民主会議（LCD）が圧勝しましたが、この結果が不正選挙であると主張する野党支持者による抗議運動が発生し、混乱を招きました。2002年5月25日には、国際監視下で再選挙が行われ、日本からは菅原清行二等書記官が監視員として選挙に立ち会いました。

2007年1月には、それまで在中華人民共和国レソト大使館が兼轄していた日本担当が独立し、常駐の駐日レソト大使館が初めて開設されました。これにより、両国間の外交関係がより緊密になりました。

近年の交流

2016年11月下旬には、レツィエ3世国王と王妃マセナテ・モハト・セイーソがレソト国王として27年ぶりに訪日しました。国王は、首都圏や関西に加え、東日本大震災で被災した福島県相馬市を訪問し、復興に向けて努力する福島県民を激励しました。また、伝承鎮魂祈念館での慰霊碑献花や、松川浦環境公園での植樹も行いました。

2019年2月5日には、宮崎美子さんがレソト王国親善大使に指名され、就任式に出席しました。同年10月21日には、レツィエ3世国王が天皇の即位の礼に出席し、安倍晋三総理大臣との首脳会談も行いました。

外交使節

駐レソト日本大使

在南アフリカ日本大使が兼轄しています。

駐日レソト大使館

住所：東京都港区赤坂7-5-47 U&M赤坂ビル1階
アクセス：東京メトロ銀座線・半蔵門線/都営地下鉄大江戸線 青山一丁目駅4番出口

出典

外務省: レソト王国

関連項目

日本の国際関係
レソトの国際関係
大島渚

外部リンク

在日レソト日本国大使館 公式HP
在日レソト日本国大使館 公式Facebook
在レソト日本国大使館
在レソト日本国大使館 (英語)

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