日本の定時制高等学校一覧

日本の定時制高等学校

日本において、定時制高等学校は「定時制課程」が設置されている教育機関を指し、全日制課程と併せて運営されているものと、単独で定時制課程のみを提供しているものに大別されます。定時制の学校は、全日制課程がない場合は「単置」と呼び、全日制課程を併せ持つ場合は「併置」と明記されます。

定時制高等学校の種類

定時制高等学校は、授業の運営形態によって大きく二つのタイプに分けられます。ひとつは、昼間午前中や午後に授業を行う「昼間定時制」、もうひとつは、昼間と夜間に授業を行う「昼夜間定時制」です。昼間定時制の中には一部制や、昼間だけでなく夜間にも授業がある二部制や三部制の学校が存在します。

- 昼間定時制: 昼間の時間帯に授業が行われる形態。生徒は自由に科目を選択し、学年やクラスに関係なく学習することができます。
- 昼夜間定時制: 昼間と夜間の両方で授業が供給される形態。多部制の学校が多く、昼間と夜間の授業を通して、様々なニーズに応えています。

定時制学校には、学校ごとに異なる教育課程が存在し、書かれていない場合は夜間のみ授業が行われると理解されます。特に昼間定時制と昼夜間定時制の昼間部は、全日制の単位制高等学校かほぼ類似した内容を持ちます。

定時制高等学校の生徒数と学校数

日本国内には、2019年度時点で639校の定時制高等学校が存在しました。この中で、168校は単置校、471校は全日制併置校となっています。また、定時制高校における生徒数は、年度によって変動があります。例えば、昭和55年度には149,351名、平成7年度には107,331名、平成22年度には116,236名といった具合に推移しています。

地域別定時制高等学校の情報

地域によって異なる定時制高等学校の存在は、各地方の教育体系を反映しています。以下に、各地域の代表的な定時制高等学校を示します。

北海道地方

• - 単置校: 市立札幌大通高等学校（昼夜間・3部）
• - 併置校: 北海道有朋高等学校（昼夜間・3部）

東北地方

• - 単置校: 青森県立北斗高等学校（昼夜間・3部）
• - 併置校: 岩手県立杜陵高等学校（昼夜間）

関東地方

• - 単置校: 東京都立新宿山吹高等学校（昼夜間）
• - 併置校: 神奈川県立横浜明朋高等学校（昼間）

中部地方

• - 単置校: 新潟県立新発田南高等学校豊浦分校（昼間、4年制）
• - 併置校: 愛知県立城北つばさ高等学校（昼間部・夜間部併設）

近畿地方

• - 単置校: 大阪府立和泉総合高等学校（昼夜間）
• - 併置校: 兵庫県立神戸工業高等学校（昼間）

四国地方

• - 単置校: 徳島県立徳島中央高等学校（昼夜間）

九州地方

• - 単置校: 福岡県立ひびき高等学校（昼夜間）

日本の定時制高等学校は多様な教育の場を提供しており、各地域においてそれぞれのニーズに応じた学びを実現しています。これにより、定時制教育は多くの生徒にとって魅力的な選択肢となっています。

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