日本ウイグル協会

日本ウイグル協会は、2008年6月に在日ウイグル人によって設立されたNPO法人です。世界ウイグル会議の傘下団体として、東トルキスタン（中国の新疆ウイグル自治区）における民族問題や人権問題に対する認識を高めるため、様々な活動を展開しています。

協会の目的と活動

協会の主な目的は、以下の通りです。

東トルキスタンにおける人権問題の啓発と理解促進
中国政府によるウイグル族への人権侵害の停止を求める
東トルキスタンにおける核実験に関する情報公開と被害者救済の要求

これらの目的を達成するため、協会はシンポジウムやデモなどのイベントを開催し、情報発信やロビー活動を行っています。また、東トルキスタン共和国の旗や関連グッズを販売し、運動の資金源としています。

世界ウイグル会議との関係

設立当初、日本ウイグル協会は世界ウイグル会議の傘下団体として活動していましたが、一時的に参加資格を失いました。しかし、2017年11月に再び傘下団体として復帰し、世界ウイグル会議との連携を強化しています。

企業への働きかけ

2020年には、オーストラリアのシンクタンクが発表した報告書で、日本の企業がウイグル族の強制労働に関わっている可能性が指摘されました。これに対し、日本ウイグル協会は該当する企業に公開質問状を送付し、問題の解決を働きかけました。この活動は、国際NGO団体ヒューマンライツ・ナウと協力して行われました。

協賛団体

日本ウイグル協会の活動は、以下の団体によって支援されています。

頑張れ日本!全国行動委員会
モンゴル自由連盟党
内モンゴル人民党
日本李登輝友の会
チベット問題を考える会
台湾研究フォーラム
南モンゴル応援クリルタイ

これらの団体と連携し、東トルキスタンだけでなく、チベットや内モンゴルなど、中国における人権問題全般に取り組んでいます。

現在の体制

2020年6月、日本ウイグル協会の総会において、于田ケリム氏が会長に就任しました。初代会長のイリハム・マハムティ氏は名誉会長に退きましたが、引き続き協会の活動を支援しています。

日本ウイグル協会は、東トルキスタンの人権問題解決に向けて、今後も様々な活動を展開していくことが期待されます。

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