日本スーパーラリーシリーズ

日本スーパーラリーシリーズ（JSR）について

日本スーパーラリーシリーズ、略してJSRは、日本国内におけるラリー競技の大会の一つです。このシリーズは、日本モータースポーツアソシエーション（JMA）が主催しており、主にラリーの普及や質の向上を目指しています。2017年に設立されたこのシリーズは、ラリー競技の参加車両を増やし、ファンにとって満足度の高いイベントを提供することを目的としています。

設立の背景

JSRは、AG.メンバーズスポーツクラブ北海道およびNPO法人M.O.S.C.Oの協力によって設立されました。参加者やそのファンのニーズに応えるために、ラリーのグローバル化や質の向上を図ることが重要なテーマとされています。日本初の国際格式のラリーシリーズでありましたが、FIAやJAFの選手権には含まれない形となります。そのため、JSRは他のラリー競技とは一線を画した存在となっています。

競技形式

このシリーズでは、APRC（アジアパシフィックラリー選手権）や全日本ラリー選手権といった他のラリーイベントとの併催が特徴です。年間に3〜4回程度のレースが行われていますが、参加者数はじわじわと伸び悩んでいます。公式なプロモーション活動も少なく、2022年にはモントレーが唯一の併催ラリーとして実施されました。

参戦車両とレギュレーション

JSRに参戦するためには、FIAやJAFの規定、またはJMAが認可した車両を使用する必要があります。具体的には、WRカーやグループRally、グループN、グループAP4、RJ規定のJN1〜JN6車両が対象です。競技に必要な安全装備はFIAの基準をクリアしていることが求められます。

2020年までは全日本ラリーに参加するためには公認ナンバーを取得する必要がありましたが、JSRでは仮ナンバーでも参戦が可能でした。これにより、ジャンルを問わず多くの車種が参加できる環境が整備されています。例えば、スーパー2000をベースとしたヤリスSCRSは、映画撮影用に製作された車両の一例です。

エンジンに関しては2リッター以下のものが使用可能であり、過給器の使用も制限されていませんが、その際にはエアリストリクターの装着が義務付けられています。

ポイントシステムとカップ戦

このシリーズでは、総合順位の他に二輪駆動車による2WDカップや、グループNの4WDターボ車などを対象としたプロダクションカップがあります。ポイントシステムはAPRCと同様で、最終順位に応じてポイントが配分されます。具体的には、1位から10位に25〜1ポイントが与えられ、各LEGでも順位に応じたポイントが追加されます。このシステムは2WDカップやプロダクションカップにも適用されます。

まとめ

日本スーパーラリーシリーズは、日本のラリー競技に新たな風を吹き込む存在であり、参加者やファンが楽しめるイベント作りを目指しています。ラリーの普及と振興を図る中で、日本におけるラリーの魅力をさらに広げていくことが期待されています。

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