日本トレクス

日本トレクス株式会社

日本トレクス株式会社は、愛知県豊川市に本社を構える日本の輸送機器製造企業です。極東開発工業株式会社の連結子会社として、大型輸送機器の製造および販売を主要な事業としています。扱う製品は、各種トレーラ、トラックボデー、輸送用コンテナ、特殊シェルタなど多岐にわたります。

概要

同社が手がける製品群は、物流や特殊輸送を支える大型機器が中心です。主な製品には、

トレーラ: ウィング型トレーラ、バン型トレーラ、海上コンテナ運搬用トレーラなど、用途に応じた幅広い種類のトレーラを製造しています。
トラックボデー: トラックのシャシーに架装される荷台部分で、ウィング型ボデーやバン型ボデーなどがあります。
輸送コンテナ: 国際規格に準拠した海上コンテナなどの輸送用コンテナを製造しています。
シェルタ: 特殊な設備や用途に用いられる、堅牢な構造を持つシェルタも提供しています。

特にトレーラ製品においては、2009年度（平成21年度）以降、国内市場において製造・販売実績でトップクラスの地位を継続して確保しています。一部のコンテナ輸送用トレーラについては、中国でのOEM生産も活用しています。

また、特殊なニーズに応える製品として、防衛省向けの1トン積載トレーラや1トン水タンクトレーラの製造実績があります。さらに、セメントや飼料などの粉粒体を運搬するための特徴的な外観を持つセミトレーラも、同社の主要製品の一つとして知られています。

沿革

日本トレクス株式会社の歴史は、1960年代に遡ります。

1963年（昭和38年）: 同社の前身である住友軽金属工業が、アメリカ合衆国のプルマン社トレールモービル事業部との間で、トレーラ及びコンテナの製造に関する技術提携を結びました。
1964年（昭和39年）8月1日: 住友グループ各社からの出資を受け、日本トレールモービル株式会社として設立されました。これが現在の日本トレクスの直接的な前身となります。
1965年（昭和40年）: 愛知県豊橋市に豊橋工場（現在の本社事業所）が完成し、海上コンテナとトレーラの本格的な生産が開始されました。
1992年（平成4年）: 愛知県音羽町（現在の豊川市）に音羽事業所が新たに開設され、操業を開始しました。
1996年（平成8年）: 会社名を現在の日本トレクス株式会社に変更しました。
2007年（平成19年）: 極東開発工業株式会社が同社の全株式を取得し、日本トレクスは極東開発工業の連結子会社となりました。
2014年（平成26年）: タイ王国に生産・販売の拠点を設立し、海外展開を図りました。この拠点は後に2019年に譲渡されています。
2019年（平成31年/令和元年）:
2018年度の「愛知ブランド企業」に認定されました。
愛知県御津町（現在の豊川市）に御津事業所が新たに開設され、操業を開始しました。

関連項目

極東開発工業
粉粒体運搬車
セミトレーラ
貨物

外部リンク

* 日本トレクス株式会社（公式サイト）

以上が、日本の輸送機器産業において重要な役割を担う日本トレクス株式会社の概要と沿革です。

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