日本ネットワークサービス (ケーブルテレビ局)

株式会社日本ネットワークサービスとは

株式会社日本ネットワークサービス（Nihon Network Service Co.,Ltd.）は、山梨県甲府市を中心に広がる県内最大規模のケーブルテレビ局です。この会社はNNSや甲府CATV、YBS CATVなどの略称でも知られ、地域に密着したメディアサービスを提供しています。山日YBSグループに属し、地域放送に力を入れています。

歴史

1970年に営利目的のケーブルテレビ局として日本で初めて開局したのが始まりです。設立当初、地元には2社の民放テレビ局しか存在せず、隣接する東京のテレビ放送を再送信することが目的でした。初代社長には中尾栄一衆議院議員が就任し、フジテレビも出資しました。開局以来、甲府盆地の地形を活かし、山梨県全体で60%以上の普及率を誇ることとなりました。

サービス内容

NNSはケーブルテレビサービスだけでなく、インターネット接続サービス（CCNet・CCNet光）や光電話サービスなど、さまざまな通信事業も手掛けています。特に、光回線サービスでは、2023年から1Gbpsの高速プランが提供されています。さらに、2024年からはMVNOサービスも開始予定です。

放送エリアとチャンネル

NNSの放送エリアは主に山梨県内ですが、一部山間部では受信できない場所もあります。地上波、BS デジタル放送、CATV専門チャンネルなど多彩なチャンネルを運営しており、地上波チャンネルにはYBS山梨放送やUTYテレビ山梨が含まれています。特に高校野球中継や県内のスポーツイベントに力を入れており、地域の重要な情報源となっています。

自主制作番組

NNSでは、地域の情報を提供するために、独自の自主放送チャンネルを運営しています。地上デジタル放送の111チャンネルでは、地域ニュースや教育関連のミニ番組を放送しています。また、平日には『ひる前らじお うるさごぜん』といったラジオ番組を同時に放送し、リスナーに最新の情報を届けています。番組はエリア内の話題を取り上げ、地域の活性化にも寄与しています。

放送の技術

NNSでは地上デジタル放送の再放送をいち早く導入し、地域の放送環境を向上させました。デジタル放送はSHB帯を使用しており、視聴者は対応機器を用いて簡単に視聴可能です。また、データ放送にも対応しており、地域のお知らせや災害情報なども随時提供しています。

今後の展望

NNSはこれからも、地域に密着したサービスの提供を続けると共に、技術の向上にも注力していく方針です。また、MVNOサービスの開始や光回線の普及によって、さらに多様なニーズに応えていく予定です。

地域の情報インフラとしての役割を担い、地元に根ざしたサービスを展開するNNSは、今後も山梨県の住民にとって欠かせない存在であり続けることでしょう。

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