山日YBSグループ

山日YBSグループ

山日YBSグループは、山梨県を拠点とする地域メディア・コングロマリットであり、山梨日日新聞と山梨放送（YBS）を中心とした15社によって構成されています。

概要

グループの中核企業である山梨日日新聞と山梨放送は、山梨県民にとって重要な情報源です。グループ各社の多くは甲府市北口の山梨文化会館に本社を構え、株式会社山梨文化会館がグループ全体の統括を行っています。山梨文化会館には電光掲示板が設置され、山梨放送の番組情報や山梨日日新聞社のニュース、イベント情報などが発信されています。

また、FM甲府の本社も山梨文化会館内にあります。さらに、Jリーグのプロサッカークラブであるヴァンフォーレ甲府を運営するヴァンフォーレ山梨スポーツクラブの筆頭株主でもあり、役員の派遣や系列会社によるイベント・広告管理など、クラブの運営にも深く関与しています。

グループの経営は創業以来、野口家が一手に担っており、多くのグループ会社で野口英一氏が代表取締役社長を務めています。野口家は、静岡新聞・静岡放送を傘下に持つ静新SBSグループの大石家と姻戚関係にあり、友好的な関係を築いています。

沿革

山日YBSグループの歴史は、1872年（明治5年）に書籍商の内藤伝右衛門が創刊した「峡中新聞」に遡ります。その後、「甲府新聞」「甲府日日新聞」と名称を変え、1881年（明治14年）に現在の山梨日日新聞となりました。

1922年（大正11年）に野口二郎が社長に就任して以降、野口家による経営が始まりました。1940年（昭和15年）には、新聞統制により「峡中日報」「山梨民報」「山梨毎日新聞」などを吸収合併し、県内における影響力を拡大しました。

1945年（昭和20年）の甲府空襲では社屋と印刷所を焼失しましたが、戦後、甲府会館を借りて新聞の印刷を再開しました。1954年（昭和29年）にはラジオ局「ラジオ山梨」が開局し、1959年（昭和34年）にはテレビ放送を開始。1961年（昭和36年）に「ラジオ山梨」は「山梨放送」に改称しました。

1966年（昭和41年）には山梨文化会館が竣工し、グループの拠点となりました。1969年（昭和44年）には「山梨時事新聞」の株式を取得し、同紙を廃刊に追い込み、山梨県内における新聞の1社独占体制を確立しました。

グループ企業

山日YBSグループには、山梨日日新聞、山梨放送をはじめ、様々な事業を手がける企業が名を連ねています。

関連項目

読売新聞社
山梨県小瀬スポーツ公園野球場 (山日YBS球場) - 山梨放送が命名権を取得

外部リンク

Sannichi-YBS Group（公式サイト）
丹下健三・都市・建築設計研究所（山梨文化会館）

山日YBSグループは、山梨県の地域社会に深く根ざしたメディア・コングロマリットとして、情報発信だけでなく、文化・スポーツ振興にも貢献しています。

もう一度検索