日本レースプロモーション

株式会社日本レースプロモーション（JRP）の概要

株式会社日本レースプロモーション（JRP）は、日本国内においてさまざまな自動車レースを主催する企業として知られています。この企業は、フォーミュラ・ニッポンやスーパーフォーミュラ、フォーミュラチャレンジ・ジャパンなどのシリーズを運営し、日本のモータースポーツシーンにおいて非常に重要な役割を果たしています。

JRP設立の背景

1990年代初頭、日本のトップフォーミュラである全日本F3000選手権は、バブル景気の崩壊後に参加台数や観客数が減少する傾向にありました。この厳しい状況を打開するために、フジテレビを中心に設立されたのが日本レースプロモーションです。JRPは、その設立以来、フォーミュラ・ニッポン事業本部を置き、フジテレビの主導の下でシリーズの運営を行ってきました。普及活動を通じて参加台数や観客動員数は当初増加しましたが、その増加は一時的なもので、長期的には減少傾向にありました。

組織改革と新たな展開

2004年には大規模な組織改革が行われ、中嶋悟が会長に就任し、野口幸生が社長として新たな舵取りを始めました。この時期、フジテレビが徐々に運営から退き、本田技研工業がその役割を引き継ぐことになりました。しかし、観客数は減少の一途を辿り、特に2008年には平均27,000人まで落ち込みました。金融危機の影響でスポンサーの数も減少し、2009年には参加台数が13台にまで減少しました。

自動車メーカーの支援

JRPはその後、ホンダ、トヨタ、日産といった国内の主要自動車メーカーからの支援を受けていきました。また、2010年にはホンダのエンジン開発に関わった白井裕が社長に就任し、「世界に通用する若手ドライバーの育成」を掲げて新たな取り組みを行いました。これにより、フォーミュラチャレンジ・ジャパン（FCJ）を立ち上げましたが、残念ながらこのシリーズは2013年に運営を終えることとなります。

新たな人物の登用と展望

2016年、白井が社長を退任し、フジテレビのプロデューサーである倉下明が新たに社長に就任しました。これにより、JRPはフジテレビとのより強固な関係を築きつつ、プロモーションの強化に取り組むこととなりました。さらに、2018年には新たに「日本TCRマネジメント株式会社」を設立し、ツーリングカーによるレースの開催を目指しました。

最新の動向

2023年3月、鈴鹿サーキットで行われた記者会見で、役員人事が発表されました。中嶋悟会長に代わり、KONDO RACINGの近藤真彦が新たな会長に就任することが内定しました。この新しい布陣の下で、JRPは今後、さらなる発展を目指していくことになるでしょう。

日本レースプロモーションは、モータースポーツの発展に寄与する重要な組織として、今後も日本の自動車レース界を牽引し続ける存在であり続けることが期待されています。

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