日本交通技術

日本交通技術株式会社（JTC）

日本交通技術株式会社（にっぽんこうつうぎじゅつ、Japan Transportation Consultants,Inc.、JTC）は、東京都台東区上野に本社を構える建設コンサルタント会社です。鉄道（土木・軌道）に関するコンサルタントを主体とし、鉄道部門における売上高は業界上位に位置しています。

概要

JTCは、1958年に第7代日本国有鉄道総裁であった藤井松太郎によって設立されました。鉄道を主とする建設コンサルタントとして、鉄道設備などに関する環境・騒音・振動調査、地質調査、測量、実験、解析、計画、設計、施工監理といった業務を国内外で展開しています。

国内事業

国内においては、新幹線建設及び施設改良、JRの連続立体化、私鉄線の建設及び施設改良、高速道路建設、本四連絡橋建設、リニア鉄道施設建設などが主要な事業実績として挙げられます。

海外事業

海外においては、ガーナ鉄道整備計画、インドネシア・ジャワ北線軌道修復事業コンサルティング業務、ハノイ～ホーチミン間鉄道橋梁修復業務、ウズベキスタン鉄道新線建設事業などが主な実績です。しかし、後述の贈賄事件を受け、海外事業からは撤退しています。

株式

JTCの発行済株式総数は12万株（資本金6000万円）ですが、定款による株式譲渡制限がなされており、未上場です。大株主上位にはJR系列のコンサルティング会社が名を連ね、安定した経営基盤を築いています。

従業員

2013年末時点で、従業員数は194名、平均年齢は46.1歳です。

事業所

本社：東京都台東区上野7丁目11番1号
支店：札幌、名古屋、大阪、九州（福岡）
営業所：横浜、静岡、岐阜

登録事業

建設コンサルタント業（登録番号：建26第36号）
地質調査業（登録番号：質26第979号）
測量業（登録番号：第(14)-305号）
一級建築士事務所（東京都知事登録第15899号）
計量証明事業（大阪府知事登録第10418号・第10419号）

資格者数（2017年4月1日現在）

技術士：29名
測量士：23名
一級建築士：3名
1級土木施工管理士：17名
環境計量士：1名
RCCM：26名
計141名

加盟協力団体

（公社）土木学会
（一社）建設コンサルタンツ協会
（一社）日本鋼構造協会
（一社）日本鉄道施設協会
（一社）交通工学研究会
（一社）海外鉄道技術協力協会（JARTS）
（一社）日本鉄道技術協会

沿革

1958年：日本交通技術株式会社設立
1962年：測量業者登録
1965年：建設コンサルタント登録
1976年：一級建築士事務所登録
1977年：計量証明事業登録
1985年：地質調査業登録
1998年：本社を東京都台東区上野に移転
2014年：国際部を（株）長大へ譲渡

外国公務員贈賄事件

2014年、JTCがインドネシア、ベトナム、ウズベキスタンの3ヶ国で鉄道事業関係者に対しリベートを提供していたことが発覚しました。この事件により、法人としての日本交通技術及び経営幹部が不正競争防止法違反容疑で起訴され、有罪判決を受けました。JICAからのODA事業への契約締結・参加停止処分、国内の地方公共団体等からの指名停止処分を受け、海外事業から完全撤退する事態となりました。

外部リンク

* 日本交通技術株式会社

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