日本児童出版美術家連盟

一般社団法人日本児童出版美術家連盟

一般社団法人日本児童出版美術家連盟（ぼんじどうしゅっぱんびじゅつかれんめい、略称: 童美連またはJCBAS）は、児童向けの出版物に特化した美術を創作するアーティストの団体です。1964年8月に設立され、以来、数多くの美術家が参与し、児童文学と美術の融合を促進しています。

組織の目的と活動

この団体は、特に画家の著作権を守ることに力を入れています。具体的には、原画の返却制度を徹底し、印税の支払いシステムも確立させました。これにより、アーティストは自身の作品に対する権利を保護されると同時に、健全な収益が保障されることを目指しています。会員には、いわさきちひろ、赤羽末吉、谷内六郎、滝平二郎、深沢紅子、箕田源二郎、馬場のぼるなど、著名な絵本作家・美術家が名を連ねていました。

専門部門

団体には様々な専門部が設けられています。主な部門としては、著作権を扱う著作権部、事業運営を担当する事業部、情報発信を行う広報部、会報の発行を行う会報部、書類作成を担う書記局、会員の福祉を考える厚生部、財務管理を行う会計部があります。また、団体は「文芸[[美術国民健康保険組合]]」にも加盟しており、会員の福利厚生にも配慮しています。

沿革

団体の歴史を振り返ると、1964年の設立から始まり、1965年には、日本美術家連盟や日本漫画家協会などと共に日本[[美術著作権連合]]を設立しました。1974年には日本国際児童図書評議会に参加し、2001年には子どもの読書推進会議にも名を連ねています。さらに、2004年には出版物貸与権管理センターに参加し、活動の幅を広げています。

主な事業

団体の事業内容は多岐にわたりますが、特に著作権に関する活動が中心となっています。具体的には、日本美術著作権機構や日本複写権センター、日本著作者団体協議会、児童書四者懇談会、出版物貸与権管理センターとの協力を行っています。また、こどもの本や読書推進に関する活動も遥かに重要で、日本国際児童図書評議会と連携し、国際的な視点からも子どもたちの読書環境の向上に寄与しています。

更に、団体は展覧会の開催や作品集の発行も行っており、これらは原則として4年ごとに実施されています。これにより、会員の作品が広く紹介される場を提供し、アーティスト間の交流も促進しています。これらの活動を通して、一般社団法人日本児童出版美術家連盟は、児童向け美術の発展とアーティストの権利保護を両立させる重要な役割を果たしています。

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