日本共産党第3回大会

日本共産党第3回大会

日本共産党第3回大会は、1926年12月4日に山形県五色温泉の宗川旅館で秘密裏に行われた歴史的なイベントです。この大会は、位置的な特徴から五色温泉共産党再建大会とも呼ばれています。日本共産党は、1922年に設立されたものの、1923年の幹部逮捕や関東大震災によって事実上解体状態に直面しました。それゆえ、この第3回大会は、党再建を目指す重要な意味を持っていました。

大会の背景

日本共産党は、1922年の結党以来、様々な挑戦に直面してきました。特に、1923年の第一次共産党事件による幹部の大量逮捕と、同年9月の関東大震災が大きな打撃となり、党の組織は崩壊寸前に追い込まれました。大会の主催者である再建ビューロー（事務局）は、このような危機的状況の中で、党を再度組織化し、運動方針を決定するために大会を開くことを決定しました。

大会の目的と方針

この大会では、今後の運動方針として二段階革命論を採択しました。この理論は、当時の社会状況を踏まえ、共産党が掲げる目的と戦略を示すものでした。何よりも重要なのは、党の再結成を通じて、過去の困難を乗り越え、組織を再構築することでした。

参加者と中央委員の選出

大会には、17人の党員が参加しました。その中には、福本和夫、佐野文夫、渡辺政之輔、三田村四郎、中尾勝男といった著名なメンバーが含まれています。特に佐野文夫は中央委員長に選出され、他にも渡辺政之輔、福本和夫、佐野学、徳田球一などが重要な役職に任命されました。

その後の影響と党の運命

この第3回大会は、共産党の活動において非常に重要なマイルストーンでありましたが、その後は厳しい現実が待っていました。当局からの弾圧や、スパイによる内部崩壊、党員の大量転向などによって、党は次第に機能不全に陥っていきました。このため、第3回大会は、第二次世界大戦前における共産党の最後の大会となり、その後の第4回大会は1945年に戦後初めて公然と開催されることとなりました。

日本共産党第3回大会は、歴史の転換点であると同時に、党の再建への強い意志が表れた重要な出来事となりました。

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