日本出版学会

日本出版学会について

日本出版学会は、書籍や雑誌といった出版物に関する研究を目的とした、日本の学術団体です。1969年3月14日に設立され、日本学術会議協力学術研究団体の一つとして活動しています。学会の本部は東京都杉並区に置かれています。

学会の目的と活動

日本出版学会は、出版に関する学術研究の発展と、出版文化の向上に貢献することを目的としています。そのために、以下のような活動を行っています。

研究誌の発行: 学会誌として、『出版研究』と『日本出版学会会報』を定期的に刊行しています。これらの刊行物を通じて、出版に関する最新の研究成果や情報を共有しています。
学会賞の授与: 1979年からは、「日本出版学会賞」を設け、出版研究の発展に貢献した優れた業績を表彰しています。これにより、研究者のモチベーションを高め、研究活動を促進しています。
研究発表大会・シンポジウムの開催: 年次大会やシンポジウムを開催し、会員の研究発表や意見交換の場を提供しています。これにより、研究者間の交流を深め、新たな研究テーマの創出や共同研究を促進しています。
出版に関する調査・研究: 出版に関する様々なテーマについて調査・研究を行い、その成果を社会に還元しています。

会員構成

日本出版学会は、出版研究者を中心に、出版業界関係者や一般の出版に関心のある人々で構成されています。2023年現在、正会員数は334名であり、賛助会員として多くの出版社が参加しています。

設立の経緯

日本出版学会は、出版界の重鎮である布川角左衛門や野間省一らが中心となり、1968年に設立趣意書が起草されました。翌1969年3月14日に設立総会が開催され、正式に発足しました。学会設立以来、出版研究の発展に大きく貢献しています。

歴代会長

日本出版学会では、これまで以下の方々が会長を務めてきました。

初代：野間省一（1969年3月～1974年3月）
第2代：布川角左衛門（1974年4月～1980年3月）
第3代：美作太郎（1980年4月～1982年3月）
第4代：清水英夫（1982年4月～1990年3月）
第5代：箕輪成男（1990年4月～1994年3月）
第6代：吉田公彦（1994年4月～1998年3月）
第7代：林伸郎（1998年4月～2000年3月）
第8代：植田康夫（2000年4月～2008年3月）
第9代：川井良介（2008年4月～2014年5月）
第10代：芝田正夫（2014年5月～2016年4月）
第11代：植村八潮（2016年5月～2020年4月）
第12代：塚本晴二朗（2020年5月～2022年4月）
第13代：富川淳子（2022年5月～2024年6月）
第14代：清水和彦（2024年6月〜）

学会の意義

日本出版学会は、出版に関する学術的な研究を推進するだけでなく、出版業界全体の発展にも貢献しています。研究者と実務者が交流することで、理論と実践を結びつけ、出版の新たな可能性を追求する場となっています。

外部リンク

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