日本列島 いきものたちの物語

日本列島、いきものたちの物語：感動と驚きに満ちた野生動物ドキュメンタリー

2012年2月4日に公開された『日本列島 いきものたちの物語』は、日本の野生動物たちの息吹を鮮やかに捉えた、感動的な動物ドキュメンタリー映画です。NHKのスタッフが全国各地で2年半にも及ぶ撮影を行い、日本列島の多様な自然環境とそこに息づく生き物たちの姿を、美しい映像で余すことなく描き出しています。

見どころ：家族愛と日本の自然

本作品最大の魅力は、何と言っても動物たちの生命力あふれる姿です。親子の絆、仲間との協力、厳しい自然環境を生き抜くための知恵など、動物たちの生き様は見る者の心を深く揺さぶります。特に、キャッチコピーにもなっている「家族愛」は、多くの動物たちのエピソードを通して丁寧に描かれており、感動的なシーンが数多く散りばめられています。

また、北海道の知床半島から沖縄の西表島まで、日本の多様な自然環境も大きな見どころです。雄大な大雪山、神秘的な釧路湿原、美しい海など、日本の四季折々の風景が織りなす絶景は、まるで絵画を見ているかのような美しさです。

制作体制と成功

本作は、25名ものカメラマンが日本全国30ヵ所以上で撮影を行うという、大規模なプロジェクトでした。その結果、全国473スクリーンでの公開という大規模な上映となり、初日2日間で興行収入8,021万4,800円、動員数6万8,228人を記録。映画観客動員ランキングで初登場第3位という快挙を成し遂げました。特に女性層からの支持が非常に高く、ぴあ初日満足度ランキングでも第1位を獲得するなど、高い評価を得ています。さらに、東京2020オリンピックの開会式・閉会式においても、オープニング映像の一部として採用されるなど、その映像の素晴らしさは広く認められています。

豪華スタッフとナビゲーター

監督は出田恵三氏。製作には、NHKエンタープライズをはじめ、東宝、電通、TBSテレビなど、数多くの企業が参加しています。ナビゲーターには、相葉雅紀氏、長澤まさみ氏、ゴリ氏、黒木瞳氏といった人気俳優・タレントが参加し、作品の魅力をさらに高めています。岩合光昭氏など、著名な撮影スタッフも参加しており、その高い技術力も本作の魅力の一つです。

主なロケ地と登場動物

北海道の知床半島（ヒグマ）、釧路湿原（キタキツネ）、青森県の下北半島（ニホンザル）、長野県の地獄谷温泉、東京都の小笠原諸島、兵庫県の六甲山地（ウリボウ）、長崎県の五島列島（ニホンジカ）、鹿児島県の屋久島（ニホンザル）、沖縄県の西表島など、日本各地で撮影が行われ、多様な動物たちが登場します。それぞれの土地の自然と動物たちの共存関係が、繊細に描かれています。

地上波放送と反響

2016年には、TBSで地上波初放送され、多くの視聴者から感動の声が寄せられました。劇場公開から数年経ってもなお、多くの人々に感動を与え続ける、名作動物ドキュメンタリーと言えるでしょう。

まとめ

『日本列島 いきものたちの物語』は、日本の自然とそこに生きる動物たちの姿を、美しく、感動的に描いた傑作です。家族愛、生命の尊さ、自然の素晴らしさを感じることができる、忘れられない作品となるでしょう。

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