日本動物学会

公益社団法人日本動物学会

公益社団法人日本動物学会（The Zoological Society of Japan）は、日本において動物科学の研究と普及を目指して設立された学会です。1878年に東京のエドワード・S・モース教授と植物学教授矢田部良吉によって創立された「東京生物学会」がその起源であり、1885年に「東京動物学会」、さらに1923年に「日本動物学会」と名称を変更した後、1993年には社団法人化されました。

歴史と成長

日本動物学会は、基礎科学系の学会の中でも早い段階で設立され、長い歴史を有します。戦後の時代には、会員数が1,000人を超え、新しい大学の設立が若い世代の動物学への関心を高め、研究者の質と数が増加しました。特に、1954年の学会創立75周年記念大会を契機に、会員数は急激に増え、現在では2,300人を超えています。

この学会は、年に一度の学術集会を開催しており、全国に7つの支部（北海道支部、東北支部、関東支部、中部支部、近畿支部、中国四国支部、九州支部）を持ち、各支部での会合や一般向けの講演会も行っています。また、日本動物学会は生物科学学会連合の加盟団体でもあります。

年次大会

最近の年次大会として、2021年には第92回日本動物学会オンライン米子大会が9月3日から5日まで開催されました。また、2020年には第91回日本動物学会が米子でオンライン形式で実施され、活発な研究報告が行われました。

出版物

日本動物学会は、学術誌として「Zoological Science」と「Zoological Letters」の2誌を発行し、動物学の最新の研究成果を広く発表しています。これらの出版物は、国際的な視野を持ちながら、日本国内外の研究者たちにとって重要な情報源となっています。

結論

日本動物学会は、動物科学の研究とその普及を促進するために長年にわたり活動を続けてきました。会員数の増加や年間を通じた様々な学術活動を通じて、動物に関する知識の深化と理解を広める役割を果たしています。これからの動物学の発展に寄与するため、その活動はますます重要になっていくことでしょう。

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