日本国史学会

日本国史学会は、日本の歴史研究を目的とする任意団体です。しかし、一般的な学会とは異なり、日本学術会議協力学術研究団体や日本歴史学協会には加盟していません。また、日本学術会議の「学会名鑑」にも登録されておらず、いわゆる学会とは異なる位置づけで活動しています。

創設の背景

戦後の日本の歴史学は、マルクス主義唯物史観の影響を強く受けて発展してきました。日本国史学会は、既存の歴史学における唯物論的な経済史観や階級闘争史観とは異なる視点から、日本の国史を形成し、議論する場を提供することを目的に設立されました。学会の活動は、麗澤大学、慶應義塾大学、同志社大学、神社など、様々な場所でシンポジウムや講演会を開催しています。

事務所の変遷

2016年までは、東京都港区芝5丁目のビルに事務所を置いていましたが、これは竹田恒泰氏が経営する「株式会社竹田恒泰事務所」や「竹田研究会」と同一の住所でした。その後、東京都江戸川区南小岩の出版社内に事務所を移転し、現在は、東京都新宿区新宿1丁目の出版社「啓文社」内に事務所を構えています。

活動内容

日本国史学会は、以下の活動を中心に展開しています。

学会誌の刊行: 『日本国史学』という学会誌を発行し、会員の研究成果を発表しています。
シンポジウムの開催: 定期的にシンポジウムを開催し、会員や一般の研究者による発表や討論の場を提供しています。
講演会の開催: 毎月、2名の理事による講演会を開催し、多角的な視点から歴史を考察しています。

学会発起人

日本国史学会の発起人には、以下の著名な研究者が名を連ねています。

田中英道
小堀桂一郎
中西輝政
竹田恒泰

基本方針

日本国史学会は、以下の基本方針に基づいて活動しています。

1. 伝統と文化の尊重: 我が国の祖先から受け継いできた歴史、すなわち国史を、伝統と文化を重んじる観点から研究します。
2. 学際的な研究: 従来の専門化・細分化した研究に留まらず、他国や他分野の研究と比較・対照し、日本の国史の価値を再認識し、再構築を目指します。
3. 多様な視点の尊重: 時代や地域を限定せず、様々な立場からの研究を尊重し、歴史の連続性や一貫性を理解し、検証し合う場を提供します。
4. 開かれた研究の場: 質の高い創造的な論文を学会誌に掲載し、新たな知見を発表する場として、誰にでも開かれた学会を目指します。

代表理事

現在の日本国史学会の代表理事は、公式ウェブサイト等で確認することができます。

主な講演者

過去の講演会では、以下のような著名な研究者が講演を行っています。

竹内洋
伊藤隆
片山杜秀
渡辺利夫
奈良岡聰智

日本国史学会は、既存の歴史学とは異なる独自の視点から日本の歴史を研究し、その成果を広く社会に発信することを目指しています。今後の活動にも注目が集まります。

外部リンク

日本国史学会のホームページ

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