日本基督教団新生会

日本基督教団新生会（にほんきりすときょうだんしんせいかい）

日本基督教団新生会は、キリスト教プロテスタントの主要な合同教会である日本基督教団内に位置する、バプテスト派の教会によって形成される団体です。一般には「教団新生会（きょうだんしんせいかい）」または単に「新生会（しんせいかい）」と略称されます。

概要と歴史的背景

新生会の成り立ちは、第二次世界大戦後の日本のキリスト教会における動きと深く関わっています。戦後、プロテスタント諸教派が合同して設立された日本基督教団から、多くの教会が独自の教派として再出発し、離脱していきました。特にバプテスト系の教会も例外ではなく、多数が教団から独立して日本バプテスト同盟などを結成しました。このような状況の中で、日本基督教団に残留することを決定したバプテスト派の教会や、それらの教会と歴史的、信仰的に深いつながりを持つ教会が、互いの連携を強化し、交流を深めることを目的に組織されたのが新生会です。

新生会を構成する教会は、主に戦前、米国バプテスト同盟（旧称：北部バプテスト同盟）を宣教母体とし、日本バプテスト東部組合に属していた流れを汲んでいます。独立した日本バプテスト同盟も同じ宣教母体を持つため、新生会に属する教会とは現在でも良好な交流関係を保っています。

組織と活動

新生会の事務局は、東京都千代田区にある日本基督教団三崎町教会内に置かれています。ただし、事務局業務を専門に担当する専従の職員は配置されていません。組織全体の重要な集まりとして、2年に一度、信徒大会が開催され、会員教会の信徒が一堂に会して交流や協議を行います。

新生会は日本基督教団内の正式なグループとして認識されていますが、加盟する個々の教会の独立性は非常に尊重されており、その関係性は規則にも明確に記されています。バプテストの伝統においては、本来「教団」という統一組織の概念に必ずしも重きを置かない背景もあり、新生会のメンバー教会の中には、他の教派に属するバプテスト教会とも積極的に交流を持つ教会や信徒が見られます。

関係教会

新生会に関係が深い教会は、日本各地に点在しています。主な教会は以下の教区・地区に所在します（ただし、リストは代表的なものであり、全てを網羅するものではありません）。

東北教区: 日本基督教団仙台ホサナ教会など
東京教区: 日本基督教団三崎町教会、日本基督教団四谷新生教会、日本基督教団早稲田教会（かつて早稲田奉仕園信交協会として知られていました）など
西東京教区: 日本基督教団原町田教会など
兵庫教区: 日本基督教団神戸聖愛教会（戦前からの3つの教会が合同）、日本基督教団姫路教会、日本基督教団芦屋岩園教会、日本基督教団龍野教会、日本基督教団豊岡教会、日本基督教団城崎教会など。兵庫教区には竹野伝道所も含まれますが、これは厳密にはバプテストの教会とは性格が異なります。

関連事項

新生会やそれに連なる教会の働きは、様々な団体や機関と関係を持っています。特に、教会の献身者や将来牧師を目指す人々は、特定の神学教育機関へ進学する傾向があります。新生会に加盟する教会の関係者が進学する主な神学部としては、関西学院大学神学部が挙げられます。また、かつてバプテスト系の神学部を有していた関東学院大学なども関係が深いです。その他、東京神学大学、同志社大学、西南学院大学といった神学部も関連する場合があります。

関連する団体としては、日本バプテスト同盟や米国バプテスト同盟といったバプテスト系の組織、また世界バプテスト連盟のような国際的な団体とも間接的に関係を持ちます。広範には、日本基督教団全体や、日本キリスト教協議会（NCC）といった日本のエキュメニカル運動に関わる組織とも関わりがあります。

（この項目は、新生会に関連する情報源から抽出されたものであり、必ずしも直接的な協力関係を示すものではありません。）

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