日本基督教団神戸教会

日本基督教団 神戸教会

教会の概要

日本基督教団神戸教会は、兵庫県神戸市中央区花隈町に位置するプロテスタント教会です。日本基督教団兵庫教区神戸地区に所属しています。長い歴史を持ち、地域の信仰生活の中心的な役割を果たしてきました。

歴史

当教会は、1874年（明治7年）4月、現在の神戸市中央区元町5丁目において「摂津第一公会」として設立されたことに始まります。これは日本のプロテスタント教会の中でも特に長い歴史を持ち、最古級の一つに数えられています。初代牧師は松山高吉が務め、その後、原田助、海老名弾正、本間重慶、渡瀬常吉といった日本のキリスト教史において重要な役割を果たした人物が牧師として招聘されました。また、著名な洋画家である小磯良平も、かつて当教会の教会員であったことが知られています。

設立当初は会衆派教会（組合教会）の流れを汲んでいましたが、その後、日本のプロテスタント諸教会が合同し日本基督教団が成立する過程で、それまで所属していた日本組合基督教会から1941年に日本基督教団第三部へと加わりました。

太平洋戦争末期には、当時の会堂が日本軍によって接収されるという受難も経験しました。この際、会堂の外壁が黒く塗られ、その異様な外観は日本の敗戦後もしばらく残っていたと伝えられています。教会は様々な困難を乗り越え、今日に至るまで神戸の地で宣教の歩みを続けています。

教会堂

現在使用されている会堂は、1932年に建てられた4代目の建物にあたります。設計は原科建築事務所が手掛け、構造は鉄筋コンクリート造2階建です。スクラッチタイル張りの重厚な外壁と、空高く伸びる尖塔が特徴的な建築で、街のランドマークとなっています。

内部の礼拝堂には、荘厳な響きを生み出す1,438本のパイプを持つパイプオルガンが設置されており、礼拝やコンサートでその音色が奏でられています。

建築概要

設計: 原科建築事務所
竣工: 1932年
構造: 鉄筋コンクリート造2階建
所在地: 〒650-0013 神戸市中央区花隈町9-16

主な集会・行事

教会では、以下のような定期的な集会が行われています。

主日礼拝: 毎週日曜日 午前10時15分～午前11時15分
聖書研究会: 第2火曜日 午前10時15分～午後12時00分
聖書研究・祈祷会: 毎週水曜日 午後7時00分～午後8時00分

これらの集会を通じて、聖書の学びや祈り、賛美が行われています。どなたでも自由に参加することができます。

地域との関わり

当教会は、地域における教育や社会福祉活動にも深く関わってきました。付属の幼稚園として、いずみ幼稚園（中央区花隈町）と石井幼稚園（兵庫区都由乃町）を運営しています。

また、関西を代表する教育機関である神戸女学院や、頌栄保育学院、さらには神戸YMCAといった、社会に貢献する施設の設立においても重要な役割を果たしています。

交通アクセス

当教会は、以下の交通機関を利用してアクセスすることができます。

阪急神戸高速線 花隈駅より 徒歩約2分
神戸市営地下鉄山手線 県庁前駅より 徒歩約2分
JR神戸線 三ノ宮駅より 徒歩約10分

歴史ある教会堂は、花隈町の中心部に位置し、訪れやすい場所にあります。

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