日本基督教団高知教会

日本基督教団高知教会

日本基督教団高知教会は、高知県高知市本町に存在する日本基督教団の一つです。この教会の歴史は1877年に遡り、アメリカ人宣教師J・L・アッキンソンが板垣退助との関係から高知市を訪れ、伝道活動を開始したことから始まります。最初の礼拝は1885年5月15日に行われ、片岡健吉、坂本直寛、武市安哉を含む21名によって教会が設立されました。この時、仮牧師としてE・R・ミラーが任命され、その後、日本基督一致教会の牧師である山本秀煌が初代牧師に就任しました。

1888年には教会支部としての第二教会堂が建設され、吉岡弘毅が翌月から1892年まで牧師として在籍しました。その後、1925年には新しい会堂が献堂され、自由民権運動を推進した当時の著名な政治家たちの入信が影響を与え、教会の礼拝には多くの人々が参加するようになりました。最盛期には、1890年までに600人の礼拝出席者を数えるまでに至りました。

しかし、1910年代から1930年代にかけて、出席者は次第に減少し、続いての太平洋戦争中には高知空襲によって教会堂が焼失してしまいました。こうした状況の中でも、多田素牧師は副牧師田中剛二とともに指導を続け、1941年には日本基督教団が成立する際に第1分部として参加しました。

戦後の1947年、吉田満穂が牧師に就任し、その後1989年まで教会の発展に寄与しました。また、1972年には現在の会堂が設立され、1985年には教会創立100周年を迎えました。近年では、2012年から黒田若雄が牧師を務めています。

所在地とアクセス

高知教会は高知県高知市本町5-3-12に位置し、高知市役所の近くにあります。アクセスは便利で、土讃線の高知駅から徒歩26分、土佐電気鉄道伊野線のグランド通停留場からは徒歩2分の距離です。

主な人物

教会には著名な会員が多く、片岡健吉、坂本直寛、山田平左衛門、安藝喜代香、武市安哉、坂本直などが長老として活動していた他、織田信福や板垣鉾太郎など様々な歴史的な人物が集い、コミュニティの形成に寄与してきました。さらに、金井為一郎・多田素・川添万寿得などの牧師や、植村正久がしばしば支援に訪れるなど、教会の結束を強めてきました。

参考文献

教会の歴史は、高知教会百年史編纂委員会編の『高知教会百年史』や、守部喜雅の『日本宣教の夜明け』、高橋昌郎の『明治のキリスト教』などに詳細が記されています。これらの文献は、高知教会の歩みを知る上で貴重な資料となっています。教会のホームページも併せて訪問することをお勧めします。

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