日本基督一致教会

日本基督一致教会について

日本基督一致教会は、かつて日本に存在した改革派・長老派の教会です。1877年10月3日に日本基督公会を継承して設立されました。設立当初は、9つの教会と623名の会員、25名の教職志願者を擁していました。

信仰告白

この教会は、以下の信仰告白を基準としていました。

ハイデルベルク信仰問答
ウェストミンスター信仰基準
ウェストミンスター小教理問答
ドルト信仰基準

これらの信仰告白は、教会の教義的な基盤を形成し、信徒の信仰生活における指針となりました。

歴史

設立後、1879年12月24日には、植村正久、井深梶之助、田村直臣がそれぞれ按手礼を受け、牧師として教会に仕えることになりました。これらの牧師たちは、日本のプロテスタント黎明期における指導者として、その後の教会形成に大きく貢献しました。

日本基督一致教会は長老制を採用しており、中会の権限が強いという特徴がありました。また、戒規を厳正に行う教会であり、日曜日を安息日として守ることが重視され、これを怠ることは戒規の対象となるほどでした。

1890年、日本基督一致教会は日本基督教会へと継承されました。しかし、日本基督一致教会が厳格な信条主義を採っていたのに対し、日本基督教会はより簡易な信条主義を掲げていたため、両者の間には信条において違いがありました。このため、公会主義を支持する人々からは、日本基督一致教会が日本基督教会に継承されたことは、公会主義の後退とみなされることもありました。

参加教会

日本基督一致教会には、以下のような教会が参加していました。

日本基督公会
横浜海岸教会（横浜公会）
東京新栄教会（東京公会）
信州上田教会
肥前長崎教会
日本長老公会
東京住吉町教会（横浜第一長老教会）
東京芝霜月教会（東京第一長老教会）
下総法典教会
東京品川教会
下総大森教会

参考文献

『日本プロテスタント教会史』小野静雄 聖恵授産所出版部
『日本の神学』古屋安雄

関連項目

ユニテリアン・ユニヴァーサリズム
アメリカ・ユニテリアン協会

外部リンク

日本基督教会信仰の告白・憲法・規則及び付録
日本基督教会歴史
日本基督教会史略


日本基督一致教会は、日本のプロテスタント史において重要な足跡を残しました。その厳格な信仰姿勢は、後の教会形成に大きな影響を与え、その歴史は今日においても重要な研究対象となっています。

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