日本女子体育短期大学

日本女子体育短期大学

日本女子体育短期大学（にほんじょしたいいくたんきだいがく、Japan Women's College of Physical Education）は、東京都世田谷区に本部を置いていた日本の私立短期大学です。1950年に開学し、2000年にその役割を終えました。通称は「日女体短（にちじょたいたん）」と呼ばれていました。

概要

日本女子体育短期大学は、学校法人二階堂学園によって設置された短期大学で、体育教育を専門とする女子大学として、国内で最初に認可された149校のうちの1校でした。開学当初から体育科と保育科の2学科体制で教育が行われ、1998年度の入学生を最後に、2000年に閉学しました。体育教育の先駆者である二階堂トクヨが創設した二階堂体操塾を起源とし、その教育理念は、系列の日本女子体育大学へと引き継がれています。

教育と研究

「女子体育の母」と称された二階堂トクヨによって1922年に創立された二階堂体操塾が、本短期大学のルーツです。体育を基盤とした教育が展開され、特に体育科では、中学校教諭の免許取得が可能なほか、高等学校教諭の仮免許状も取得できる教職課程が併設されていました。

沿革

1922年: 二階堂体操塾が創設。
1926年: 日本女子体育専門学校に昇格。
1949年: 短期大学設置認可を文部省に申請。体育専攻（定員100名）、保育専攻（定員80名）、別科（定員50名）を設置。
1950年: 短期大学設置が文部省より認可され、日本女子体育短期大学が開学。体育科（定員40名）、保育科（定員20名）、別科（定員50名）を設置。
1951年: 学校法人二階堂学園が成立。
1962年: 体育科の入学定員を40名から150名に増員。
1967年: 体育科を体育専攻（定員100名）と舞踊専攻（定員50名）に分離。
1971年: 保育科の入学定員を20名から80名に増員。
1991年: 体育科体育専攻の入学定員を100名から200名に増員。
1992年: 体育科舞踊専攻の入学定員を50名から80名に増員。
1998年: この年度を最後に短期大学としての学生募集を停止。
2000年: 正式に廃止。

基礎データ

所在地

1950年4月1日 - 1971年3月8日: 東京都世田谷区松原2-17-22
1971年3月9日 - 2000年7月28日: 東京都世田谷区北烏山8-19-1

カレッジマーク

大学のシンボルマークについては、資料を参照してください。

教育と研究

組織

学科
体育科
体育専攻（入学定員：200名）
舞踊専攻（入学定員：80名）
保育科（入学定員：80名）

設置計画のあった学科

体育芸術科（入学定員：50名）

取得資格

中学校教諭二種免許状（保健体育）：体育科
保育士資格、幼稚園教諭二種免許状：保育科

研究

『児童文学ゼミ』などの研究活動が行われていました。

大学関係者と組織

歴代学長

金子明友

教員

江口隆哉
戸倉ハル

出身者

多くの卒業生が各界で活躍しています。

伊藤ミカ（舞踏家）
中山紀子（バドミントン選手）
板本洋子（結婚評論家）
服部良子（ミュージカル女優）
水沢アキ（女優）
鍵田真由美（フラメンコ舞踊家）
森以鶴美（ミュージカル女優）
生田智子（女優）
倉沢淳美（タレント、歌手、女優）
永井真理子（ミュージシャン）
後藤麻子（ローカルタレント）

対外関係

系列校

日本女子体育大学
日本女子体育大学附属二階堂高等学校
我孫子二階堂高等学校
日本女子体育大学附属みどり幼稚園
二階堂幼稚園

卒業後の進路

就職

卒業生は、社会体育指導者、教員、舞踊芸能関係など、幅広い分野で活躍していました。

編入学・進学実績

日本女子体育大学への編入学制度がありました。

参考文献

文部省『申請大学、短期大学等一覧』
文部省『短期大学審査状況』
旺文社『蛍雪時代』
文部省管理局管理課『昭和25年5月1日現在 短期大学等一覧』
文部省大学学術局『教員養成課程認定大学短期大学一覧』
文部省調査局統計課『全国学校総覧』
文部省『全国短期大学・高等専門学校一覧』
日本私立短期大学協会短期大学広報委員会『日本の私立短期大学』
梧桐書院編集部『全国短期大学案内』
女性体育史研究会/編著『近代日本女性体育史:女性体育のパイオニアたち』

関連項目

廃止された日本の短期大学一覧

関連サイト

日本女子体育大学沿革

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