日本映画製作者連盟

一般社団法人日本映画製作者連盟

一般社団法人日本映画製作者連盟（にほんえいがせいさくしゃれんめい、略称：映連、英語：MPPA−Motion Picture Producers Association of Japan）は、日本の主要映画製作会社である松竹、東宝、東映、角川映画の四社が加盟する団体です。この組織は1945年12月1日に映画製作者連合会として設立され、映画業界の促進や連携、文化の発展を目的としています。

概要

映連は、日本映画産業の発展に寄与する活動を行っています。その中でも特筆すべきは、アカデミー国際長編映画賞の日本代表作品の選出です。これにより、日本映画が国際的な舞台で認知される機会を増やし、さらなる成長を促しています。また、映画業界の実態を把握するために「日本映画産業統計」を発表し、業界の現状を広く知らせています。さらに、私的録画補償金管理協会の会員としても活動しており、著作権に関する問題にも取り組んでいます。

文化庁芸術祭が主催する「日本映画名作鑑賞会」でも、映連は協同組合日本映画製作者協会と手を組み、東京国立近代美術館フィルムセンターの協力の元、様々なイベントを企画しています。このように、映連は日本映画の普及と振興を目的とした多彩な活動を展開しています。

歴史

映連はその歴史を1945年に遡ります。当初は映画製作者連合会という名称で設立され、1947年には日本映画連合会に改称。1955年に通商産業省の社団法人として認可を受け、1957年には現在の社団法人日本映画製作者連盟に改組されました。当時の参加企業は松竹、東宝、大映、東映、新東宝、日活の6社でした。その後、2002年に大映が親会社を変更した際には新たに角川大映映画が会員となり、2010年には一般社団法人として改組されました。

地位と影響力

映連は、日本映画界において重要な役割を果たしており、映画の制作、配信、上映に関わる多くの課題について協議し協力しています。また、「城戸賞」という新人脚本家の発掘を目的とする賞を運営しており、1984年に制定されて以来、多くの優れた才能を発掘してきました。この賞は日本映画界の未来を担うクリエイターを支援する重要な制度となっています。

影響を受ける他の組織との関係

映連は、日本アカデミー賞や東京国際映画祭、全国興行生活衛生同業組合連合会など、他の関連組織とも密接に連携しています。これにより、映画制作の環境整備や若手の育成、映画の魅力を広げる活動が行われています。さらに、国際映画製作者連盟（FIAPF）とも連携し、国際的な映画業界における日本の地位向上に寄与しています。

まとめ

一般社団法人日本映画製作者連盟は、日本の映画産業を支える重要な団体であり、映画業界の発展に寄与する多様な活動を行っています。この団体は、映画制作現場の声を集約し、業界全体の活性化を図ることを目指しています。

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