日本歯科医学会会長賞とは？意味をやさしく解説

日本歯科医学会会長賞について

日本歯科医学会会長賞は、日本の歯科医学分野において、その発展に大きく貢献した個人に贈られる非常に名誉ある賞です。この賞は、研究部門、教育部門、地域歯科医療部門の3つの分野に分かれており、それぞれの分野で顕著な功績を上げた個人が表彰されます。

選考プロセス

受賞者の選考は、日本歯科医学会の専門分科会代表者、認定分科会代表者、歯科大学学長、大学歯学部長、そして日本歯科医師会会長からの推薦に基づいて行われます。これらの推薦を受けた候補者の中から、日本歯科医学会が厳正な審査を行い、毎年度7名以内を選出します。この選考プロセスは、受賞者が真に歯科医学界に貢献した人物であることを保証するためのものです。

各部門の詳細

研究部門:
この部門では、歯科医学に関する独創的かつ画期的な研究を行った個人が表彰されます。新しい治療法や診断技術の開発、基礎医学研究の進展など、歯科医療の進歩に貢献した研究者が対象となります。

教育部門:
この部門では、歯科医学教育の質的向上に貢献した個人が表彰されます。優れた教育プログラムの開発、革新的な教育方法の導入、学生の育成に尽力した教育者が対象となります。

* 地域歯科医療部門:
この部門では、地域社会における歯科医療の普及・向上に貢献した個人が表彰されます。地域住民の口腔健康の改善、歯科医療サービスの提供、地域連携の推進などに貢献した医療従事者が対象となります。

受賞者一覧

以下は、過去の受賞者の一部です。各年度、各部門で歯科医学界に貢献した多くの著名な先生方が受賞されています。

年度	部門	受賞者
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1991	研究部門	覚道幸男
	教育部門	中久喜喬
1992	研究部門	中村健吾
	教育部門	原学郎
1993	研究部門	藤木芳成
	教育部門	園山昇
1994	研究部門	古本啓一、山岡昭、高添一郎
	教育部門	三浦不二夫、稗田豊冶、石川達也
1995	研究部門	菊池進、島田義弘、船越正也
	教育部門	石木哲夫、和久本貞雄、西連寺永康
1996	研究部門	内田安信、福原達郎、太田義邦
	教育部門	平沼謙二、鈴木和男、橋本弘一
1997	研究部門	見明清、細田裕康、森本基
	教育部門	小林茂夫、小椋秀亮、土谷裕彦
1998	研究部門	木下善之介、横塚繁雄、藤井辨次
	教育部門	富田喜内、池田克己、淺井康宏
1999	研究部門	河合幹、谷津三雄、原耕二
	教育部門	石川富士郎、吉木周作、神山紀久男
2000	研究部門	平澤忠、金子芳洋、堀内博
	教育部門	河野篤、工藤逸郎、藍稔
2001	研究部門	山下敦、岡田宏、小野瀬英雄
	教育部門	中村治郎、野口政宏
2002	研究部門	村井正大、渕端孟
	教育部門	佐藤亨、高江洲義矩、三谷英夫
2003	研究部門	中林宣男、森本俊文、岩久正明
	教育部門	長坂信夫、黒田敬之、戸田忠夫
	医療部門	鈴木文雄
2004	研究部門	作田守、道健一、寳田博
	教育部門	古屋英毅、野間弘康、花田晃治
	医療部門	滝内春雄
2005	研究部門	谷嘉明、鴨井久一、加藤熈
	教育部門	古跡養之眞、長谷川紘司、中田稔
2006	研究部門	小澤英浩、金子譲
	教育部門	大山喬史、西野瑞穂、加藤有三
	医療部門	谷口威夫
2007	研究部門	石橋克禮、下岡正八、石川烈
	教育部門	村山洋二、木村光孝、中村正明
	医療部門	渡口進一
2008	研究部門	野首孝祠、奥田克爾、大東道治
	教育部門	柬理十三雄、細井俊雄
	医療部門	登利俊彦
2009	研究部門	池田正一、相馬邦道、恵比須繁之
	教育部門	中原泉、川添堯彬、藥師寺仁
	医療部門	伊東隆利
2010	研究部門	神田重信、野口俊英
	教育部門	小口春久、新井髙、山田了
	医療部門	中久木一乘
2011	研究部門	小林義典、田中貴信、天笠光雄
	教育部門	福島俊士、下野正基、伊藤公一
	医療部門	村居正雄
2012	研究部門	渡邉誠、平井敏博、安孫子宜光
	教育部門	中垣晴男、寺下正道、福島和昭
	医療部門	新納哲雄
2013	研究部門	佐藤田鶴子、岡野友宏、滝川正春
	教育部門	須田英明、久光久、大塚吉兵衛
	医療部門	和田忠子
2014	研究部門	山田好秋、山根源之、赤川安正
	教育部門	福田仁一、向井美恵、出口眞二
	医療部門	渡邉洋夫
2015	研究部門	山口朗、髙野吉郎、吉江弘正
	教育部門	川浪雅光、勝海一郎、小谷順一郎
	医療部門	中川正晴
2016	研究部門	井上美津子、永田俊彦、髙田隆
	教育部門	千田彰、神原正樹、覚道健治
	医療部門	池田雅彦
2017	研究部門	宮﨑秀夫、和泉雄一、森戸光彦
	教育部門	俣木志朗、田中昭男、林善彦
	医療部門	緒方克也
2018	研究部門	宮﨑隆、栗原英見、平田雅人
	教育部門	安井利一、井出吉信、桃井保子
	医療部門	東克章
2019	研究部門	西原達次、矢谷博文、山崎和久
	教育部門	石井拓男、櫻井薫、前田伸子
	医療部門	砂川英樹
2020	研究部門	今井裕、古谷野潔、村上伸也
	教育部門	井上孝、嶋田昌彦、関本恒夫
	医療部門	丸山進一郎

意義

日本歯科医学会会長賞は、歯科医学の進歩に貢献した個人を称えるだけでなく、次世代の歯科医師や研究者を鼓舞する重要な役割も担っています。この賞の存在は、歯科医学界全体の活性化に繋がるとともに、より質の高い歯科医療の提供を促進する上で不可欠です。

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