遊佐町

山形県遊佐町：鳥海山と日本海に抱かれた歴史と自然の町

遊佐町は、山形県の最北端に位置し、日本海に面した人口約1万2千人の町です。庄内平野の北端に位置し、北には鳥海山がそびえ立ち、中央部には肥沃な平野が広がっています。月光川が町を横断するように流れ、南部には砂浜が、北部には岩礁が広がる変化に富んだ地形が特徴です。

地理

遊佐町は、山形県の最北端に位置し、鳥海山の麓から日本海まで広がる変化に富んだ地形を有しています。町の中央部には肥沃な庄内平野が広がり、月光川がゆったりと流れています。海岸線は南部に砂浜、北部に岩礁が広がり、それぞれ海水浴場や漁場として利用されています。町内には湧水や自噴井戸が多く、その豊かな水資源から「水の郷百選」にも選ばれています。

山

鳥海山：東北地方第二の標高を誇る活火山で、町を見守るようにそびえ立ちます。

砂丘

庄内砂丘：日本海沿いに広がる砂丘で、独特な景観を作り出しています。

河川

月光川：町を横切るように流れる一級河川で、農業用水や生活用水として利用されています。
牛渡川：鳥海山を源流とする清流で、豊かな自然を育んでいます。

歴史

遊佐の地名は、927年の『延喜式』に「遊佐」の記述が見られるなど、千年以上前から使われています。1148年には、藤原摂関家の荘園「遊佐荘」が置かれ、その後、遊佐氏の荘園となり郡名にも用いられました。戦国時代には、砂越氏、板垣氏、大宝寺氏、上杉氏、最上氏がこの地を治めました。

江戸時代には庄内藩が置かれ、酒井氏がこの地を統治しました。しかし、大規模な検地により民衆は苦しみ、農民の離散や年貢の増大に苦しみました。寛永期には、遊佐郷の大肝煎であった高橋太郎左衛門が農民の窮状を訴える直訴を行い、幕府に受理されたという出来事もありました。

沿革

1889年（明治22年）：町村制施行により遊佐村が発足。
1941年（昭和16年）：町制施行し遊佐町となる。
1954年（昭和29年）：周辺町村との合併により現在の遊佐町となる。
2003年（平成15年）：酒田市などとの合併協議が始まるも、協議会が休止。
2021年（令和3年）：新庁舎が完成し、移転。

行政

町長

松永裕美

議会

定数12人
少年議会：2003年から町の中高生による少年議会が行われています。

産業・経済

商業

本間物産：食品スーパー「マルホンカウボーイ」を運営。
金龍：酒田市の酒造会社。町内にウイスキー蒸留所を開設。
マルハニチロ中央研究所遊佐試験場
鳥海南工業団地

漁業

女鹿漁港
吹浦漁港

郵便局

遊佐郵便局
吹浦郵便局
藤崎郵便局

金融機関

庄内みどり農業協同組合
荘内銀行
きらやか銀行

姉妹都市

国内

東京都豊島区：友好都市提携

海外

ハンガリー共和国 ソルノク市：姉妹都市提携

英国ストラトフォード・アポン・エイヴォン：文化交流

地域

人口

約1万2千人

教育

小学校

遊佐町立遊佐小学校

中学校

遊佐町立遊佐中学校

高等学校

山形県立遊佐高等学校

特別支援学校

山形県立鶴岡養護学校鳥海学園分教室

交通

鉄道

JR羽越本線：遊佐駅、吹浦駅、女鹿駅

路線バス

遊佐町営バス（スクールバスとして運行）

遊佐町デマンドタクシー

道路

高速道路：日本海東北自動車道（遊佐比子IC、遊佐菅里IC、遊佐鳥海IC、吹浦IC(仮称・事業中）、女鹿IC(仮称・事業中））
国道7号
国道345号
主要地方道：山形県道60号酒田遊佐線
一般県道：多数
広域農道: 庄内東部広域農道

道の駅

道の駅鳥海

空港

庄内空港（最寄りの空港）

名所・史跡・祭事等

自然・公園

鳥海山：登山や自然観察が楽しめる山。
丸池様：神秘的な湧水池。
牛渡川:鳥海山から流れる清流
二ノ滝渓谷、高瀬峡：美しい峡谷。
三崎公園：海を見渡せる公園。
釜磯海水浴場、西浜海水浴場：海水浴が楽しめる海岸。

史跡

十六羅漢岩：奇岩群。
石原莞爾墓所：軍人、思想家の墓所。

寺社仏閣

鳥海山大物忌神社：鳥海山を祀る神社。
龍頭寺：歴史ある寺院。

温泉

湯ノ田温泉：温泉地。

祭事・催事

杉沢比山、遊佐の小正月行事：重要無形民俗文化財。

出身有名人

斉藤淳：衆議院議員
金野定吉：衆議院議員
鳥海時雨郎：衆議院議員
志田義信：衆議院議員
佐藤政養：民部省の初代鉄道助
鳥海修：書体設計士
伊藤海斗：プロ野球選手
鳥海龍秀俊：大相撲力士
早瀬あや：女性モデル、レースクイーン
富樫慧士:俳優、モデル
阿部祐見子
太田美恵

郵便番号

999-83XX, 999-84XX, 999-85XX（郵便番号の数字が最大の市町村）

遊佐町は、豊かな自然と歴史、そして人々の温かさが調和した魅力的な町です。ぜひ一度訪れてみてください。

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